記録係の平井奈穂子研修会員が振り駒を行う。歩が3枚出て、千葉女流四段の先手となった。

（文）

（千葉涼子女流四段）

（加藤桃子２級）

（文）

第1期リコー杯女流王座戦は本戦トーナメントが進行中。本局は千葉涼子女流四段と加藤桃子奨励会２級の対局だ。女流棋士を次々と破って本戦入りを果たした加藤２級を、女流タイトル獲得経験のある千葉女流四段が迎え撃つ。

インターネット中継は、棋譜・コメント入力を吟記者が、本ブログを文が担当する。最後までお楽しみいただければ幸いである。

（文）

終局時刻は17時28分。消費時間は▲中村２時間40分、△山口２時間55分。
中村女流二段は２回戦で甲斐智美女流王位－中井広恵女流六段戦の勝者
と対戦する。

本日もご観戦ありがとうございました。次回のリコー杯中継は明後日、７月13日
（水）、千葉涼子女流四段－加藤桃子奨励会２級戦です。ぜひ本サイトでお楽し
み下さい。

（吟）

・一局を振り返っての感想をお願いします。

「山口さんとは公式戦は初めてですが、白瀧杯での対戦もありますし、練習将棋も多く指しています。相振り飛車でしたが、今日の将棋の形は久しぶりで手探りで指していたところもありました」

・中盤の入り口で１手パス（53手目のあたり）をされていましたが。

「最初は▲５四飛と回る手を考えていたのですが、成立しないことに気付いて予定変更でした」

・山口さんの攻めへの反撃がうまくいった印象を受けました。

「（85手目）▲５四飛のところで、負担になりそうな銀がさばけたのは大きかったですが、穴熊なのでまだ難しいと思っていました」

・勝ちになったと思った局面はどこでしょうか。

「（108手目△６二金打に）▲３四角成と成ったところで、山口さんの攻め駒が不足したので勝ちになったと思いました」

・ベスト８に進出しました。

「新棋戦でベスト８に進めたのはうれしいです。強敵ばかりですので、一局一局大切に指して上を目指したいです」

・ファンに向けてメッセージをお願いします。

「本戦は全局中継されるということで、自分の将棋を見てもらえるのはうれしいです。一局一局見守っていただきたいと思います」

銀杏記者の質問に時には笑顔で、時には身を乗り出すようにようにして答える中村女流二段。

（聞き手・銀杏、写真・吟）

サバサバとした表情で本局を振り返る。

（吟） 

中村女流二段の手がしきりに動く。

（吟）

▲中村－△山口戦は125手で中村女流二段の勝ちとなりました。中村女流二段は２回戦で甲斐智美女流王位－中井広恵女流六段戦の勝者と対戦します。

△５五角で王手飛車が掛かった。掛けたのか掛けさせられたのか。
山口の残り時間はもう少ないはずだ。

（吟）

16時50分、残り時間は▲中村女流二段38分、△山口女流初段７分。
時間も多く残しており、局面も先手が良さそうだ。　　　　　　　　　　　　

（吟）