2022年12月27日 (火)
年の瀬の千駄ヶ谷(1)
思いきった桂跳ね
図は▲3六歩と突いたところです。先手は次に▲3五歩から▲3六飛と桂頭にプレッシャーをかける狙いがあり、後手は飛車の横利きを止めると▲3四歩と攻められてしまうので陣形を発展させにくいです。
実戦は、40分の考慮で△2五桂と攻めました。
▲2六歩には△5五角の香取りです。また△3七歩や△8七歩▲9七角△9三桂のような攻めも考えられます。ここは藤井竜王も長考しそうです。
(紋蛇)
対局再開
昼食休憩時の特別対局室
昼食休憩
12時、図の局面で佐藤九段が7分考えて、昼食休憩に入りました。消費時間は▲藤井1時間7分、△佐藤32分。昼食注文は藤井竜王が「日替わりカレー(シナモンポークと金時人参のスリランカ風ココナッツカレー)・大盛り」(rico curry)、佐藤九段が「豚生姜焼き弁当」(鳩やぐら)。対局は12時40分から再開されます。
(「日替わりカレー(シナモンポークと金時人参のスリランカ風ココナッツカレー)・大盛り」。具材は豚肉、ニンジン、ブナシメジなど。ココナッツの甘い香りとスパイシーなカレーで、パクチーとともと食べると、よりエスニックな香りが口に広がる)
(「豚生姜焼き弁当」。ボーリューミーな豚肉で食べ応えがあり、生姜のあっさりとした味わいでご飯が進む)
(紋蛇)
戦型は横歩取り△3三桂
戦型は佐藤天九段の横歩取り△3三桂戦法です。珍しい作戦ながら、佐藤天九段は11月の第48期棋王戦コナミグループ杯挑戦者決定トーナメントの羽生善治九段戦で初採用しています。
図は3四にいた飛車を3六に引いたところです。後手は△7六飛を防がれたかわりに、△8四飛と引けるようになりました。実戦は△4四歩と突いています。▲同角は△8九飛成なので、先手は歩を取れません。力将棋で、お互いに構想力が問われています。
(紋蛇)