感想戦後に記者会見が行われました。
【挑戦権を獲得した藤井竜王の代表質問】
――あらためまして、棋王初挑戦へのお気持ちは?
藤井 棋王戦では前期までなかなか上に進めなくて。今期も今までより上に進めたらいいなと思っていましたので、最後まで挑戦を意識するという感じではなかったです。一局一局やっていった結果、挑戦につなげることができてうれしく思います。
――渡辺棋王とのタイトル戦は4度目になります。渡辺棋王の印象をお聞かせください。
藤井 対局条件に合わせて非常にうまく作戦を練ってこられる印象がありますし、中盤以降もこちらが気づかないような手を指されることが多いといった印象を持っています。
――六冠が懸っています。五番勝負への抱負をお聞かせください。
藤井 王将戦と並行して棋王戦の五番勝負を戦う形になると思いますが、その中でしっかりいい状態を維持していい内容の将棋をお見せできればと思っています。
――五番勝負は長野を皮切りに金沢、新潟、栃木、東京と各地を転戦します。地元のファンに向けてコメントをお願いします。
藤井 今回の五番勝負はいままで訪れたことがない土地が多く、私自身も伺えることを楽しみにしています。見ていただける方に最後まで楽しんでいただけるような将棋にできればと思います。
――楽しみな場所はありますか?
藤井 新潟は王将戦で佐渡にいったときに通ったことがありますが、ゆっくり訪れたことがないので楽しみにしています。
(紋蛇、書き起こし=琵琶)









△8九角に▲7六桂△5四飛▲8四桂が決め手です。
飛車を6筋から追い払って脅威を緩和し、すぐに桂を活用します。△8三銀と逃げれば▲8二飛です。後手は銀をはがされると薄く、藤井竜王が順調にリードを拡大しています。
藤井竜王は▲2八角△1六歩▲3九金と飛車を捕獲しにいきました。方針は受け潰しで、佐藤九段はこのままジリ貧になりそうで苦しい状況です。
図は△2五桂と跳ねたところ。▲5六飛が評判のよい手でした。
△5五角の飛び出しを消しながら、▲6五桂の攻めを狙っています。実戦は△5四歩▲8五歩△6四飛 ▲2六歩△3七歩▲3九金△5五角▲同飛△同歩▲2五歩と進みました。




