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【テキストライブ速報】
https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/184349
2023年3月 5日 (日)
前例を離れる
新潟市&新潟グランドホテル
新潟市は、新潟県の県庁所在地、政令指定都市。本州日本海側では最大の都市。信濃川と阿賀野川の両大河が市内を流れます。新潟の港は江戸時代から物流拠点として発展してきました。市の花はチューリップ、市の鳥はハクチョウ。特産物はノドグロをはじめとした海産物、米や酒など。野菜や果物の栽培も盛んです。
棋王戦の新潟対局は恒例です。新潟グランドホテルにおいては8年連続(8回とも第3局)で15回目の開催。渡辺棋王が指すのは9回目、藤井竜王は初めてです。以降のブログで掲載する市内写真は昨日4日に撮影したものです。

上図から△4二金が新しい手。前例は△4三金でした。前例を離れても藤井竜王の指し手は早く、▲2四歩△同歩▲6七桂はすぐに指されましたが、以下△6三桂は16分、▲8四歩(下図)は31分の考慮とペースダウン。ここから先はじっくりと指すことになりそうです。
▲8四歩に渡辺棋王は首をひねったり、うつむいたりと悩ましそうな様子で考えています。次の手は▲8四歩の31分を超える長考になるかもしれません。ただで取れる歩ですが、△8四同飛と△8四同金のどちらも自陣に空間ができます。角を持ち合う展開では怖いところです。8四の歩は、いわゆる毒まんじゅうなのでしょうか。





第1局から3局連続で角換わりになりました。対局開始から速いペースで進んでいます。藤井竜王は先手番で公式戦28連勝中(未放送のテレビ棋戦を除く)。渡辺棋王は難攻不落の藤井先手を破るためにどのような秘策を用意しているのか注目です。
9時45分、56手目まで進んでいます。前例は2021年から22年にかけて3局あります。流行形や研究の最前線からは少し外れた形といえるでしょうか。






