2017年3月 5日 (日)

Kiou201703050101121図の局面で渡辺棋王が投了を告げました。第3局は千田六段が勝って対戦成績を2勝1敗とし、タイトル奪取にあと1勝と迫りました。終局時刻は19時2分。消費時間は▲千田3時間58分、△渡辺3時間59分。第4局は3月20日(月・祝)栃木県宇都宮市「宇都宮グランドホテル」で行われます。

(八雲)

98図は△5七桂と後手が打った局面。「▲5九金なら△4七桂ですね。▲5七同香△同歩成▲同銀△5一香(△5五飛は▲6四馬がある)の順が考えられます。▲5七同銀△同歩成▲同香と香を残すのが分かりやすいですかね。後手が猛追していますが、まだ先手がいいと思います」と佐藤康九段。

(吟)

84図の△5二角に佐藤康九段は「▲2一竜や▲5八香、▲5九香や▲9五歩など、いろいろありますね。後手が逆転するのは難しそうです。先手は横から攻められる手だけ計算すればいいので、読みやすいです」と話す。

Dsc_0359 (シリーズ2勝目に近づいている千田六段)

(吟) 

74図は▲7六桂に△4七角成とした局面。立会人の佐藤康九段は「1一の香を取れる形で、先手の駒得が約束されています。飛車と角の差が出そうで、先手よしです。先手は△6六桂▲同歩△5六馬の王手竜に気をつけながら攻める必要があります」と話す。

Dsc_0394 (控室で継ぎ盤を前にモニターを見る佐藤康九段)

(吟)