2020年2月16日 (日)

対局場の宇都宮グランドホテルは、2016年に株式会社宇都宮グランホテルとして新たに運営を開始。同時に客室、レストラン、ロビー・テラスを全面改装して、近代的でモダンなホテルに生まれ変わっています。

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Img_0248 こちらは対局が行われている、別邸の料亭「陽南荘」。

Img_0135 自慢の庭を景色にくつろげる、ロビー前のグランドテラス。

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(八雲)

Img_0216 本田五段は再開の30分ほど前に早々に着座して考えていた。

Img_0220本田五段の今日の着物は、師匠の宮田利男八段から譲り受けたもの。それを、サイズなどを手直しして着用しているという。

Img_0225 渡辺棋王は12時55分に入室したが着座せずにいったん退出。その後、58分に着座した。

Img_0234 対局が再開されたが、本田五段はすぐに指す気配がなかった。

(八雲)

202002165212時、図の局面で本田五段が36分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲本田1時間30分、△渡辺1時間6分。昼食の注文は両者ともに「中華ランチセット」です。対局は13時に再開します。
「△4四歩は大胆な一手ですね。放っておいても先手から▲4五歩~▲4四歩と突いていきたいようなところを自分から突いたわけですからね。この手がいい手なのか悪い手なのか。このあとが楽しみな局面です」(田中寅九段)

Img_0202 中華ランチセット(四種冷菜盛り合わせ、海老のチリソース、和牛スネ肉と野菜の醤油煮、蟹とレタスのチャーハン、桜姫鶏と野菜のスープ)。

(八雲)

Img_9793 本局の使用駒は蛍雪作・錦旗書。盤は地元から提供された日向産の本榧、天地柾6.7寸が使用されている。この盤はとちぎ将棋まつりにも例年出品している吉田将棋碁盤店で制作されたものだ。

Img_9776 前日の検分のあと、両対局者と立会人が駒を収納する桐平箱のフタに揮毫した。

Img_9787 本田五段も迷いのない筆運びで揮毫していた。

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Img_0191 将棋まつり会場では、作者の中澤蛍雪師が駒作りを実演している。

(八雲)

棋王戦五番勝負第2局と同時開催している「とちぎ将棋まつり」は9時30分から始まっています。

Img_0177_3 会場は早くも大勢の来場者でにぎわっている。

Img_0179 この時間は加藤桃子女流三段と山根ことみ女流二段の席上対局が行われている。

Img_0181 将棋大会も開催中。

Img_0183 将棋関連グッズも多数販売されている。

(八雲)

36図は10時過ぎの局面。渡辺棋王が△3五歩と突っかけました。控室では誰も予想していなかった手で、驚きの声があがりました。△3五歩以下は▲4七銀△3六歩▲同銀と進み、そこから再び駒組みが続いています。3筋の歩は先手も後手も手持ちにした格好ですが、それがこの先どのように影響してくるのでしょうか。
「後手から3筋の歩交換をしたことで、手数としては先手のほうが多く指している印象です。ただ、後手は先手にじっくりと駒組みされる展開を嫌ったのではないでしょうか。先手に動いてきてもらおうという方針のように見えます」(控室の鈴木大介九段)

Img_0100_2 早いタイミングで動きを見せた渡辺棋王。

(八雲)

10時を回り、対局者におやつが運ばれました。注文は、渡辺棋王が「ケーキセット」の「オペラ」と「ブレンドコーヒー」。本田五段が「和菓子セット(抹茶のムースと吹雪饅頭)と「アイスコーヒー」でした。

Img_0159 ケーキセット(オペラ)とブレンド。

Img_0156 和菓子セットとアイスコーヒー。

Img_0167 撮影用のおやつは、田中寅九段に食べてもらった。
「抹茶のムースとイチゴのバランスが絶妙ですね。お饅頭は甘さ控え目で、普段甘いものをあまり食べない私でも、さっぱり爽やかに食べられます」(田中寅九段)

(八雲)

Img_0104 対局準備が整ってから、開始時刻まで10分ほどの余裕があった。

Img_0112 渡辺棋王が腕を組んで開始を待つ。

Img_0117 本田五段は静かにたたずんでいた。

【対局開始】

Img_0121 定刻が告げられると本田五段はすぐに▲2六歩を着手。

Img_0127 渡辺棋王は一呼吸入れて△8四歩と応じた。本田五段が最も得意とする相掛かりを真っ向から受ける2手目だ。

Img_0133 本田五段が3手目▲2五歩を着手したところで報道陣、関係者が退室した。

32図は9時30分頃の局面。
ノータイムで指し進めてきた本田五段ですが、ここで時間を使っています。

(八雲)