2019年3月10日 (日)

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14時、局面は図のように進みました。先手は手得を生かして銀立ち矢倉に組んでいます。昨日、Jリーグが開幕したこともあって控室では「先手陣はまるでビッグスワンのような美しくて勇ましい陣形ですね」といった声も聞かれています。

(琵琶)

本局で使用されている将棋盤と駒(大竹竹風師作の錦旗書)は株式会社小飯田工業所有の逸品です。盤の桐箱には新潟県燕市出身の原田泰夫九段の署名が入っています。原田門下の近藤正和六段は「師匠の字はとても味があってね。徳という字をよく色紙に書いていたのを覚えています」と語っていました。同じく原田門下の鈴木環那女流二段は「師匠が八段の頃に書かれた作品を見たことがありますが、九段になられてからより暖かみのある字になったように感じます」と話していました。

Dsc_8927 (原田泰夫九段門下の近藤正和六段・右と鈴木環那女流二段)

(琵琶)

立会人の木村一基九段が大盤解説会場に姿を見せました。木村節に満員の会場から笑い声が絶えません。

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Dsc_9729 (解説でも人気の木村一基九段)

Dsc_9733 (ゴキゲンな語り口の近藤正和六段)

Dsc_9739 (満員で立ち見のファンも増えてきた)

(琵琶)

13時、対局が再開しました。

Dsc_9691 (広瀬竜王が先に入室)

Dsc_9697 (続いて渡辺明棋王が姿を見せる)

Dsc_9676001 (信玄袋から扇子や懐中時計を取り出す広瀬竜王)

Dsc_9701 (襟を正す渡辺明棋王)

Dsc_9714 (13時を迎えて対局が再開する)

Dsc_9716 (広瀬竜王はひと呼吸置いて▲7五歩と突く。予想された仕掛けだ。奥は本局の観戦記を担当する後藤元気さん)

(琵琶)

20190310b_2 12時、この局面で広瀬竜王が21分使って昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲広瀬1時間25分、△渡辺1時間14分。昼食の注文は渡辺明棋王が天麩羅御膳、広瀬竜王が海の幸重御膳です。対局は13時に再開されます。

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Dsc_9666 (渡辺明棋王が注文した天麩羅御膳)

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Dsc_9670 (広瀬竜王が注文した海の幸御膳)

(琵琶)

11時から新潟グランドホテル3階「悠久」で大盤解説会が始まりました。解説者の近藤正和六段と聞き手の鈴木環那女流二段は新潟県出身の原田泰夫九段門下で、息がぴったり合って笑いが絶えない盛り上がりを見せています。入場は無料です。

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(琵琶)

10時、対局者におやつが出されました。メニューは渡辺明棋王がロールケーキ、ホットコーヒー。広瀬竜王が焼菓子、アイスレモンティーです。スイーツはいずれもジョエル・ロブションのものです。

Dsc_9541 (渡辺明棋王が注文したロールケーキ、ホットコーヒー)

Dsc_9535 (広瀬竜王が注文した焼菓子、アイスレモンティー)

Dsc_9545 (両対局者のスイーツを前に鈴木女流二段)

(琵琶)

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角換わり模様の出だしから、後手番の渡辺明棋王が△4四歩と角筋を止めて、角交換を拒否しました。右金を△5二金~△4三金右と上がって中央を手厚くしています。このあと力戦形に進みそうです。

(琵琶)


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8時49分、渡辺明棋王が先に姿を現す

Dsc_9465 (広瀬竜王の入室は8時53分)

Dsc_9473 (鋭い視線で盤上を見つめる広瀬竜王)

Dsc_9499 (口を真一文字に結んで気合を入れる渡辺明棋王)

(琵琶)