2018年2月24日 (土)

8時35分過ぎ、永瀬七段が対局室に入室しました。目を閉じて前傾姿勢になって集中力を高めているようでした。渡辺棋王の入室は8時50分です。永瀬七段は深々と頭を下げます。渡辺棋王が上座に着くと駒を並べ始めました。

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 (琵琶)

おはようございます。2月24日(土曜)の金沢は曇り(写真)。天候が変わりやすい地域で、昨日は晴れていたと思ったら雨やみぞれに変わった時間帯もありました。

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本日もよろしくお願いいたします。

(琵琶)

参加棋士が第2局の見どころを語りました。

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【森内俊之九段・日本将棋連盟専務理事】
「第1局の前夜祭で佐藤康光会長が「瞬発力が問われる勝負」といわれたそうなんですが、私はそう思っていません(笑)。粘り比べのような展開で、楽しみにしています」

【木村一基九段・立会人】
「第1局は渡辺棋王が大分よさそうなところから、永瀬七段が粘りに粘って、こんだけ粘っていれば勝ちそうになるんだという、珍しい将棋でした。勝った渡辺棋王も、改めて負かすのは大変だと思ったんじゃないかと思います」

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【藤森哲也五段・大盤解説会解説者】
「第1局、永瀬七段はとてつもない粘りでした。互角の局面から、あの粘りを出したらどうなるんでしょうか。永瀬七段の底力、渡辺棋王の王道の指し回しに注目です」

【室田伊緒女流二段・大盤解説会聞き手】
「長期戦になりそうなので、今日は早く寝て、明日に備えます(笑)」

※本日の更新は以上になります。明日の対局開始は9時です。

(書き起こし=紋蛇、撮影=琵琶)

両対局者にインタビューが行われました。

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――お互いの印象を教えてください。
渡辺「永瀬七段は粘り強さが持ち味。第1局も非常に粘り強く指されてて、反響が多い将棋になりました」
永瀬「第1局は序盤で失敗してしまったので、頑張っていきたいと思います」

――金沢市はいかがですか。
渡辺「金沢は何度か対局しています。今年は雪がすごかったようですね」
永瀬「金沢市に来たのは初めてです。新幹線から降りても、思ったより寒くなかったです」

――本局の意気込みをお願いいたします。
渡辺「例年、金沢市は第2局で、偶数局は番勝負で大きいです。金沢の対局は相性がよいと、一昨年に強調したら負けてしまったので、今年は1回しかいいません(笑)。頑張りたいと思います」
永瀬「棋王戦を盛り上げられるかどうかは自分次第だと強く思っていますので、一生懸命、頑張りたいと思います」

(書き起こし=紋蛇、撮影=琵琶)

Dsc_2691 (主催者あいさつ 砂塚隆広・北國新聞社常務取締役)
「ついこの間まで、お迎えするにも大雪で生活が大変という状態でしたが、天気もよくなってきました。北國新聞は棋王戦に第23期から参加し、金沢での対局を誘致してきました。第24期だけ第4局で羽生棋王が3連勝して実現しなかったのですが、それ以降は続いていまして、今回が20回目の金沢対局です。昨今の将棋人気のあと押しを受けて、明後日のジュニア棋王戦は157人の子ども達が参加します。裾野を広げる意味でも、今回の対局が楽しみです」

Dsc_2717 (主催者あいさつ 森内俊之・日本将棋連盟専務理事)
「金沢市は長い歴史があるだけでなく、文化的な観光都市として知られています。昨年は私は立会人でしたか、何度か何回か対局者として参りました。勝ってタイトル獲得した一番もありましたが、負けて失冠したこともありまして。当時は北陸新幹線が通っていなかったので、始発の在来線で寂しく帰ったこともあります(笑)。金沢は好きな街なので、北陸新幹線が開通してさらに身近に感じてうれしく思っています。第1局は渡辺棋王が先勝しましたが、第2局以降も互いに持ち味を発揮し、最後までどちらが勝つかわからないような熱戦が繰り広げられることを期待しています」

Dsc_2728 (乾杯 田谷陽司・北陸放送事業局長)
「明日の対局が、平昌オリンピックよりはるかに盛り上がって、熱戦になることを祈って、乾杯!」

(書き起こし=紋蛇、撮影=琵琶)

両対局者は駒箱の桐蓋と和紙に揮毫をしました。渡辺棋王は志高、永瀬七段は不倒と揮毫しました。両対局者はどういった気持ちでこの文字を選んだのでしょうか。

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(琵琶)