2011年1月 6日 (木)

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▲6六角と広瀬が指した局面。振り飛車が景気よく
攻めているようだが、渡辺も4枚穴熊で受ける。
△2四角の覗きがあるのではないかと控室では言わ
れている。先手は催促されと忙しいのではないかの
声もある。

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渡辺が飲み物を口に運び、扇子をパタパタと動かし
ながら考え込んでいる。

(吟)

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若手振り飛車党でも中飛車の使い手としても名高い
戸辺誠六段が控室へ。銀杏記者へ明快な解説を繰
り広げる。

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「(1)△4五同歩か(2)△7五歩だと思います。しかし、
(1)△4五同歩▲3三角成△同桂と薄くなるのは竜王
の棋風ではないように思います。(2)△7五歩には▲
4四歩△同銀▲2五桂や▲1四歩△同歩▲1三歩△
同香▲2五桂が考えられますが、先手は△6四角の
ラインを気をつけないといけません。先手が▲1五歩
を早く取ったのはやや珍しい印象があります。左金の
活用が遅れたので後手は△6四歩を省略できた意味
があります」と戸辺六段。

(吟)

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先手の広瀬陣。このあと▲4七金と高美濃を
完成させることになる。玉将には秀峰(しゅう
ほう)作と駒師の銘が入っている。

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後手の渡辺陣。第1局に続き居飛車穴熊に
収まった。王将には錦旗書と書体名が刻まれ
ている。虎斑(帯状となってる杢を斑とよび、
虎の毛模様に見えるもの、銀杢とも呼ぶ)が
美しい。

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特別対局室の窓から見える風景。

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今日の千駄ヶ谷も快晴。

(吟)

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定刻の13時となり、対局が再開。手番の広瀬が
お茶を口に運ぶ。

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広瀬の指し手を待つ渡辺。

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一呼吸おいて▲4七金を着手する広瀬。

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広瀬の▲4七金を見て、今度は渡辺がお茶を
グイッと。

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(吟)

Kiou2011010640_2 挑戦者決定戦第2局は40手目△7四歩の局面で、広瀬王位が13分使って昼食休憩時刻の12時10分となりました。消費時間は広瀬王位が1時間11分、渡辺竜王は35分。対局は13時に再開されます。(銀杏)