18時50分の対局室 △7一歩と打った局面。▲同竜ならば△4四馬と引くつもりなのだろうか。以下▲3一竜△同銀▲4一歩成とスパークする手があるかどうか。残り時間は広瀬25分、渡辺33分。 渡辺は△7一歩を着手して席を外した。広瀬はそば茶をグラスへゆっくりと注いでいる。 (吟)
まだ難しい △3五歩に▲4六金打とガッチリ受けた局面。後手が優勢と見られていたが、控室もまだまだ難解との空気が支配している。△4五歩と取るのは、のちに▲4三歩の叩きが生じるので4筋を歩を取るのは後手も面白くない。 (吟)
後手優勢 △5五桂に▲8三角成とした局面。▲8三角成には△7四歩があると言われている。▲7四同馬には△7八飛が厳しい。以下▲5六馬には△4七桂成と金を取る▲同馬ならばタダで飛車を打った勘定になる。▲7八馬と飛車を取るのは受けに利いておらず、△3九銀▲同金△同角成▲同玉△4八金で後手玉が堅く押し切れる展開だ。 ▲8三角成を見てお茶を口に運ぶ渡辺…。 そして両者腕組み。渡辺が徐々に盤へ近づいてきている。 (吟)