(再開後、久保棋王はすぐに△２五銀と指した)

(佐藤康光九段)

(翔)

(先に久保棋王が入室)

久保棋王は入室してすぐ、関係者に「やっぱり座布団を厚いものに戻していただけますか。体重を支えきれなくて(笑)」。撮影後に久保棋王の座布団を入れ替えることになりました。

(佐藤九段も入室)

(13時に対局は再開された)

(翔)

(昼食休憩時の盤面)

(駒は熊澤良尊さんの65歳のときの作品)

(書体は古水無瀬)

(翔)

左図の局面で昼食休憩に入りました。消費時間は▲佐藤１時間36分、△久保１時間６分。
対局は午後1時に再開されます。

(両対局者に出された松花堂弁当)

(金沢ニューグランドホテルで作られたもの)

(翔)

【チャット解説より】
大平五段「ここで△２六歩がありそうですが、▲７七角で大丈夫そうです。▲７七角に△７一角は▲２五歩(参考図)でアウト。後手が先に△４四角と打てば、▲７七角で受かります。次の一手は△２五歩が本線です」
千葉五段「△２五歩以外では▲３五歩が厳しくなりそうですね。△２五歩を打てば、流れは穏やかになりそう。先手は穴熊、後手は銀冠に組むことになるでしょう。先手まずまずの展開とみます」

(翔)

森九段「▲６六歩と突けば、穴熊に組めるんじゃない？」
橋本七段「(モニターを見て)でも先生、換えましたよ」

森九段「何？　換えちゃったの？」

(モニターに視線を送る西川七段、森九段、井道女流初段)

(翔)

【千葉五段のチャット解説より】
「(1)▲３六銀△２五歩▲５六角というのが一つの分かれです。以下△３五歩には▲２五銀△同銀▲２三歩(図)と戦います。ただこの形は△４四角のラインが怖いですね」

「(2)▲３六歩の方ですと、△２五銀には▲３八金と受ける展開になります。以下△３五歩▲同歩△２六銀▲３六銀(図)で受かる、が部分的には定跡手順。この場合はどうでしょうか」
(翔)

(井道千尋女流初段が、検討の盤をじっと見つめている)

(翔)

【チャット解説より】
千葉幸生五段「先手はやはりどこかで▲９八香だと予想します。穴熊の話ばかりですいません（笑）。後手が自然に指しているだけなのに、普通の形に戻すのは佐藤九段らしくないと思うので」
大平武洋五段「さすが千葉さんですね。本局のような穴熊の組み方は千葉さんの発案だったような…私もこれで一回勝たせてもらいました。▲９八香には△２四歩とやれんの？という、強気の姿勢が見受けられます。序盤の勝負所ですね」
千葉五段「いやいや。そんなことはないです。予想が当たったのはうれしいです（笑）。△２四歩を見せられたところで▲９八香は強気な手ですね。後手も△８四歩が半端な形なので決行はしづらそうですが」

森九段「行った！　行っちゃったのか！」
チャット解説・千葉五段「△２四歩には▲同歩△同銀に、▲３六銀か▲３六歩が受けの形です。この局面では▲３六銀（参考図）の方でしょうか」

(久保棋王)

(佐藤九段)

(翔)

本局では塩井一仁さん所有の盤駒が使用されています。

(対局開始前)

(駒は2種類用意された中から、熊澤良尊さん作(写真上)が選ばれた)

(翔)