18時から「日光きぬ川スパホテル三日月」で開幕式が行われました。
(岸本卓也・下野新聞社代表取締役社長のあいさつ)
岸本社長「本日は棋王戦第4局の開幕式に、ご来場いただきまして、誠にありがとうございます。栃木県での棋王戦第4局の開催は大変、光栄でございます。心より歓迎いたします。
棋王戦は1974年に創設された伝統あるタイトル戦のひとつであります。栃木県では第36期を開催されて以来のご縁であります。昨年は諸般の都合で、本県での開催はありませんでした。今年は初めて、日光東照宮さまのご厚意により、客殿をお借りして開催の運びとなりました。
ここ日光は、古来より聖地として信仰が厚く、世界遺産に登録されております寺社や史跡が多くあります。東照宮は日光の象徴、伝統ある棋王戦の対局場にはふさわしいと思います。きぬ川スパホテル三日月さまでは、本日の開幕式、とちぎ将棋まつりの会場をご提供いただきました。コロナウイルスの感染対策に、格段のご配慮いただき、久しぶりに棋士とファンの交流の場をご提供することができましたのは、主催としてうれしく思っております」
(鈴木大介・日本将棋連盟常務理事のあいさつ)
鈴木常務理事
「棋王戦第4局日光東照宮対局、とちぎ将棋まつりの開幕式にご参加いただき、感謝申し上げます。誠にありがとうございます。今回は下野新聞社さま、共同通信社さま、栃木の実行委員の方々には、大変お世話になりました。ホテル三日月グループさまや城東クリニックさまにもお世話になりました。
棋王戦第4局、渡辺棋王2勝、あと1勝で10連覇という偉業に向かっています。対する永瀬王座は、第3局を勝ちまして、ここ第4局を勝てば、フルセットの大勝負に持ち込めると、全国各地のファンのみなさまにも注目を浴びている一局だと思います。今シリーズはすべて相居飛車ですが、第1局が矢倉、第2局が相掛かり、第3局が角換わりとバラエティーに富んでいます。
驚くのは午前中からスリリングな戦いで、1手も緩められない、私は棋士生活が30年近くになるのですが、自分が戦っていたころは、序盤はのんびりと、タイトル戦というのは終盤に盛り上がってというのが通例でした。いまは朝から一瞬も目が離せない時代になってきました。明日は指導対局あり大盤解説ありで、1日、将棋を楽しんで堪能していっていただければと思います」
(如水和也・棋王戦栃木対局実行委員会実行委員長のあいさつ)
如水実行委員長
「さきほど、検分で日光東照宮にいって参りましたが、対局室はとても美しかったです。棋王戦栃木対局、とちぎ将棋まつりは、10年以上前から宇都宮市の宇都宮グランドホテルで開催させていただいていましたが、コロナ禍で昨年7月に突然、閉館となりました。
われわれ実行委員会は路頭に迷いました。何度か打ち合わせを重ねまして、下野新聞社の方が、思いきって日光東照宮にお願いしてみようということになりました。明日は手に汗握る大熱戦が期待できると思います」
(日光きぬ川スパホテル三日月の菊池保匡支配人による歓迎のあいさつ)
菊池支配人「弊社にて開催いただくことありがとうございます。今日、こちらにいらっしゃるお客様を拝見しまして、やってよかったなと心から思います。200名さまの応募がありましたが、感染対策の面からも100名さまとさせていただきました。明日の見どころは序盤、中盤、終盤、駒たちが躍動する2人の熱い戦いにございます。このフレーズは社長にいうようにおおせつかりました」
(書き起こし=吟、写真=銀杏)