長考の応酬 広瀬八段の再開の一手は△7三桂(上図)。13時33分の着手で、休憩を挟んで1時間31分の考慮でした。次こそ△6五歩と仕掛けようという手です。対する糸谷八段は、前手▲6六歩に続いてここもまとまった時間を使い、50分以上、手を止めています。(1)▲5八金上や(2)▲6七金で後手の仕掛けに備えるほかには、(3)▲3五歩と先にちょっかいを出していくことも考えられるところです。開戦直前の緊張感が盤上に漂っています。 (早指し派の糸谷八段だが、慎重に時間を使っている) (睡蓮)