2017年3月27日 (月)

10時30分過ぎの局面

26図は10時30分過ぎの局面。矢倉模様の展開ですが、後手は△3三銀と上がらず角道を開けたままで急戦模様の駒組みを見せています。

控室では本局の立会人の加藤一二三九段が早くも局面の分析を進めています。
「後手の駒組みは面白いですね。もう前例はないのでは? 千田六段はコンピュータを使った研究が得意ということですが、コンピュータがこういう駒組みをするのかもしれませんね。ここから常識的には▲2四歩△同歩▲同角△2三歩▲4六角ですが、当たり前すぎる気もします。普通は考えにくい手ですが、この場合は▲2四歩△同歩▲同飛として、△2三歩なら▲3四飛と横歩を取る手も考えますね。ただ▲2四歩△同歩▲同飛に△5四銀とされると、▲3四飛は△2八歩と打たれてしまうので、どう指すか難しいです」

Img_3238熱心に解説をする加藤九段。

(八雲)