対局翌日の19日(日)、北國新聞会館では第21回北陸ジュニア棋王戦(北國新聞社・富山新聞社・日本将棋連盟石川県支部連合会主催、金沢市教育委員会・北陸放送・テレビ金沢・エフエム石川・ラジオかなざわ・ラジオこまつ・ラジオななお・金沢ケーブルテレビネット後援)が行われました。大盤解説会で聞き手を務めた珠洲市出身の井道千尋女流初段は、この大会の出身者です。
◆北國新聞社の久保幸男・事業局長
本日、第21回北陸ジュニア棋王戦を開催できますことをたいへんうれしく思っております。昨日は第42期棋王戦五番勝負の第2局があったわけですけれども、素晴らしい対局でした。どちらが勝ってもおかしくない、たいへんスリリングな勝負でした。この大会は棋王戦を石川で開催したことを記念して創設した大会でして、高校生、中学生、小学生の皆さんに棋王を目指して将棋を頑張ってもらいたい、そういう思いで開催したわけですが、年々参加者が増えております。北陸三県から集まっていただいて、切磋琢磨して臨んでいただいております。女流の井道さんもこの大会に参加されていました。皆さんも日ごろの成果を十分に発揮していただいて、明日の棋王を目指していただければと思います。普段顔見知りでない方も多くいらっしゃると思いますが、ぜひこの機会を利用して、交流して思い出深い一日にしていただければと思います。本日は広瀬八段、井道女流初段、岡井三段による指導対局もございます。そちらも楽しみにしていただければと思います。
◆金沢市教育委員会の小寺洋右・生涯学習課長
(写真は代読の野口弘・金沢市教育長)
第21回北陸ジュニア棋王戦が盛大に開催されますことを、心よりお慶び申し上げます。昨日は金沢で第42期棋王戦五番勝負第2局が渡辺明棋王と千田翔太六段との間で戦われました。皆さんが熱心に打ち込まれている将棋は、約1000年前の平安時代の文献にも見られるほど歴史があり、幾多の先人が専門的な指し手の研究を積み重ねることにより発展を遂げてきた、日本が世界に誇る知的な競技でございます。この北陸ジュニア棋王戦は北陸三県の実力あるジュニア棋士が一同に集い、各部門の北陸ナンバーワンを目指す大会で、毎年熱戦が繰り広げられております。本日対局に臨まれるジュニア棋士の皆さま、日ごろの研鑽の成果を遺憾なく発揮されますとともに、将棋を通して身につけた大局観を人生のさまざまな局面で生かすことができるように成長してほしいと願っています。健闘をお祈りします。
(撮影=琵琶、書き起こし=文)