時刻は間もなく20時を迎えます。
先手が▲5三歩、▲6四歩と2枚の垂れ歩を設置している間に、後手は△1四玉から△2三玉と別の垂れ歩を取り除きました。控室では、▲5三歩を入れずに▲6四歩と垂らす変化が検討されていました。その変化と比べると▲5三歩と△2三玉の交換が入っている計算になります。本譜は△2三玉の形がしっかりしており、先手持ちの局面から難局になったのではないかといわれています。△2三玉で3四の金にヒモがついたことが大きく、含みとしてあった▲6一角の飛金両取りの筋が消えています。残り時間が少なくなっている中で、局面は優劣不明の激戦となりました。
<消費時間>
▲佐藤(天) 3時間53分
△佐藤(康) 3時間58分
(若葉)
2015年12月21日 (月)