18時20分頃の局面。竜王は△2二金と自陣に埋めて▲3二銀を防いだ。深浦九段が「穴熊流の粘り」と評した一手だ。先手は▲4五歩が有力で、局面が収まれば駒得が際立ってくる。お互いとも正念場を迎えている。ここ数手が本局の山場になりそうだ。
■佐藤紳哉六段の棋譜解説チャット
「△2二金は堅いですが、銀得で手番なら先手よさそうです。ただしそのとき後手に望みがないとみるか、穴熊で王手がかからない形なのでまだまだと見るか、難しいところです。しかし竜王はそういった穴熊の感覚には非常に長けた棋士ですからね」
(風はなおも強い)
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