変調を通り越している 「あれ?」「これはちょっと……」「寄せが決まっていない」前図から控室では△8九馬でまだ手数がかかりそう、と言われていましたが、加藤女流王座は△7八金の強手で決めにいきました。ところが数手進んだところで、決め手が見つからず、控室では、後手の寄せを懸念する声が連続してあがりました。深浦九段に「後手変調ですか?」と聞くと、「いや、これは……変調を通り越していますね」とのこと。決めにいって決められなかった加藤女流王座。流れは一気に先手に傾いてしまったようです。
後手勝勢か 図の局面で時刻は18時を回りました。里見女王・女流名人は91手目で残り1分となっています。加藤女流王座はその時点で残り5分でしたが、現局面で時間を使っているため、こちらも間もなく1分将棋に入りそうです。Twitter解説の阿部四段は、見切りよく後手勝勢と判断しました。控室の深浦九段は、「後手優勢は間違いないですが、もう少し手数はかかりそうなので、勝勢一歩手前としておきます」とのことです。
寄せが決まるかどうか 加藤女流王座は取れる銀を取らずに△4六馬と引いて寄せを狙いました。図の△8六桂は寄せの手筋です。しかし「▲8六同歩△同歩に▲7九桂で頑張りますね。そこで早い寄せがないと、先手からも▲8二歩△同飛▲2一竜として、銀が入れば、というプレッシャーを後手に与えることができます。先手は頑張りがいがある局面ですよ」と深浦九段。