2014年7月 9日 (水)

122 この△4九飛成は、次に△6七銀成と金を取って△8九金以下の詰みを狙っている厳しい一手。

123 先手は仕方がなく▲6五桂と桂をタダで捨てて玉の逃げ道を作ったが、これではいかにも苦しい。
対する後手玉はまだ安全で、先手から早い攻めもない状況。
終盤戦に入り、どうやら形勢は後手優勢で固まってきたようだ。

Imgp0479 (16時過ぎの記録用紙。手数が100を超え、両者の残り時間が1時間を切った。)

104 反撃によって先手の竜が攻撃に利かない形となったことで、つい先程までは危険に見えた後手玉も随分と楽になってきた。先手はずっと駒損をして攻めていたのでその姿勢を貫くしかないが、戦力的には苦しい状況だ。

両者は前期のリコー杯本戦でも戦っており、その時は伊藤奨励会1級が鈴木女流二段の攻めを凌ぎきっての入玉で勝利を収めている。どうやら、後手は昨年と同じような展開を目指すことになりそうだ。

Itou1

Suzuki1

87 先手が猛攻を続け、▲3一桂成としたのが【1図】。
(1)△同玉と取ると、▲3二金で詰み。
(2)△5一玉と逃げるのは、▲3二歩成からの着実な攻めや、▲8二金からの挟みうちが見えている。

後手が苦しい状況に追い込まれてきたかに見えたが、本譜はここで△3三玉と逃げた。怖い位置で何か技が掛かりそうにも見えるが、指されてみると意外と先手に有効手が難しい。ここで先手の攻めが続かないようでは、変調だろう。

89 仕方がなく先手は▲8二金と俗手で飛車を取りに行ったが【2図】、これには後手も△7三桂と飛車を取りにいって攻め合いが見込める。ここまでは耐える一方の展開だった後手、段々と面白い展開となってきたようだ。