後手玉の脱出大作戦 △3四銀に対し、伊藤女流二段は18分考えて▲2三銀不成と指しました。▲5三竜△同桂▲2三とで先手勝勢と見ていた検討陣からは「あっ!」と声が上がります。以下、△3五銀左▲6二竜△4四玉と進み、後手に入玉の可能性が出てきました。 こうなると後手の強みは1八馬の存在。「馬の守りは金銀3枚」と呼ばれる強力な守り駒に玉が近づいていきます。残り時間は▲伊藤女流二段10分、△加藤女流王座3分。 (検討陣からは戸惑いの声)
先手が寄せきりそう 上図で伊藤女流二段が考えています。控室では▲5三竜△同桂▲2三と△4四玉(△2三同銀は▲4三金まで)▲2四と(参考図)で先手勝勢と言われています。 参考図は3四銀も取れる形で、「金銀8枚が先手に渡るので、逃げきるのは難しい」と言われています。 (17時半頃の控室)
入玉の可能性 コンピュータソフトによる検討を積極的に取り入れている千田翔太五段は現局面のソフトの読み筋や評価値を踏まえて「評価値は先手持ちです。先手が寄せきりそうな手順もありますが、まだ間違えれば逆転してしまうという状況です」 (継ぎ盤のひとつ。「決めに行ったら入玉されました」と、先手側を持っていたある棋士の弁)