感想戦は別室に移動して行われている。

急戦を仕掛けて快勝した伊藤女流四段。

受けて辛抱した中澤女流二段だが、少しずつ苦しかったようだ。

以上で本局の更新を終わります。

図は15時55分過ぎの局面です。駒得を拡大した野原女流初段が大きくリードしています。

（野原女流初段）

15時48分、図の△６三銀で大島女流初段は持ち時間を使いきり、秒読みに入りました。野原女流初段のほうは、まだ１時間弱残しています。

（大島女流初段）

図は15時30分頃の局面です。駒割りは先手の桂得になっています。後手は△２八竜▲同金△６四角▲３七桂△８二角という順に進めて銀を取ることはできそうですが、以下▲７四桂～▲６二桂成で金をはがされるのも厳しく、それでは後手があまり芳しくないようにも見えます。野原女流初段のペースになりつつあるのかもしれません。大島女流初段の残り時間は、すでに10分を切っています。

（野原女流初段）

100手まで、伊藤女流四段が中澤女流二段を下しました。終局時刻は15時29分。消費時間は、▲中澤２時間25分、△伊藤２時間22分。勝った伊藤女流四段はベスト８進出。次戦は西山朋佳女流三冠と対戦します。

図は14時20分頃の局面です。目まぐるしい攻防の末、後手の竜は消え、先手のほうに馬ができました。次は▲８二銀の狙いがあります。少し前は後手ペースにも思われましたが、こうなると先手も悪くなさそうです。

（野原女流初段）

図は13時40分頃の局面です。後手は相手陣に竜を作ることに成功しています。対して先手は８二に角を打ち込み、勝負にいきました。ここまでの流れから判断すると、後手のほうに何か優位を引き寄せる順があってもおかしくなさそうです。

（大島女流初段）

図は13時頃の局面。
中澤女流二段は自陣のキズを恐れず、▲7四桂と打って後手の飛車を閉じ込めました。次は▲7三歩で飛車を捕獲できます。ただし、先手陣には△４七歩成のキズが残っているため、自陣への反動も大きそうです。飛車取りに懸けた先手の策がどうでるか。伊藤女流四段が△４七歩成を決断すれば、すぐに寄せ合いになってもおかしくありません。

（再開直前の対局室。大島女流初段は12時20分頃、野原女流初段は12時35分頃に戻ってきた）

（大島女流初段は、何度もため息をつきながら考えていた）

（大島女流初段が再開の一手を着手する）

（指し手は相手の角を攻める△６五銀だった）

（盤上に鋭い視線を向ける野原女流初段）

再開前の様子。伊藤女流四段は休憩中もほとんど盤の前を離れなかった。

再開が告げられても伊藤女流四段は動かず。