（手順に左桂をきれいにさばいた西山白玲・女王）

（序盤は積極的に仕掛けた塚田女流初段だが、西山白玲・女王にうまく対応されてしまった）

（挑戦者決定戦に進んだ西山白玲・女王。昨年は五番勝負で３連敗のストレートで失冠。再び五番勝負の舞台に立つことができるか）

本局の中継ブログの更新は以上で終了いたします。挑戦者決定戦をお楽しみに。ご観戦ありがとうございました。

（写真＝康太）

105手で西山白玲・女王が勝ちました。終局時刻は14時25分。消費時間は、▲西山白玲・女王１時間31分、△塚田女流初段２時間13分。勝った西山白玲・女王は加藤桃子女流三段と挑戦者決定戦を戦います。

図は▲３二金と西山白玲・女王が打った局面です。▲１三歩△同玉▲１四歩△同玉▲２五銀からの詰めろになっています。
後手は△２二銀と引く受けは、▲１四銀と上を抑えた手が▲２四桂からの詰み筋を見た手になります。

（挑戦者決定戦が見えてきた西山白玲・女王）

（写真＝康太）

図は▲７一角と先手が打った局面。飛車取りと▲５三桂成を狙っています。左桂がさばけて、先手が優勢になったと見てよさそうです。対して後手は飛車を逃げずに△７五角でした。先手は▲８二角成△５七角成▲８一馬の順を選べば駒得ができます。

（左の桂がさばけ、振り飛車党にとっては、申し分のない展開だろう）

（写真＝康太）

（じっと盤上を見て考える塚田女流初段）

（西山白玲・女王）

（写真＝康太）

▲６八金に塚田女流初段が16分ほど使って、12時になり昼食休憩に入りました。消費時間は、▲西山白玲・女王47分、△塚田女流初段１時間11分。対局は12時40分に再開されます。

昼食の注文は西山白玲・女王が「バターチキンカレー」、「ホットチャイ」（rico curry）、塚田女流初段が「豚の甘辛スタミナ焼き弁当」（鳩やぐら）と「アイスチャイ」（rico curry）。

（昼食休憩中の対局室。西山白玲・女王が盤の前で考えていました）

（写真＝康太）

図は▲６八角に△４五歩と仕掛けたところです。実戦は▲同歩△６八角成▲同飛△８六歩▲同歩△同飛▲８八飛△８二飛（下図）と進みました。△８二飛に対して、西山が白玲・女王が時間を使っています。手が広そうで、悩ましそうな局面です。

（後手番ながら、積極的に仕掛けていった塚田女流初段）

（写真＝康太）

定刻の10時対局が開始されました。西山白玲・女王の振り歩先で行われた振り駒は歩が４枚。西山白玲・女王の先手に決まりました。

（振り駒の様子。記録係は渡辺弥生女流初段）

（一礼して対局が開始されました）

（先手になり初手▲５六歩を突く西山白玲・女王）

（２手目△８四歩と飛車先を突く塚田女流初段）

（写真＝康太）

第12期リコー杯女流王座戦本戦準決勝、西山朋佳白玲・女王－塚田恵梨花女流初段戦は８月29日（月）東京・将棋会館「飛燕」で10時開始です。
持ち時間はチェスクロック使用で各３時間。使いきると１手60秒未満での着手になります。先後は振り駒によって決定されます。勝者は、加藤桃子女流三段と挑戦者決定戦を戦います。
本局の中継は吟が担当します。どうぞよろしくお願いいたします。

【主催＝株式会社リコー】
https://www.ricoh.co.jp/
【特別協賛＝日本経済新聞社】
https://www.nikkei.com/

（急戦策から巧みな攻めで快勝の加藤桃子女流三段。挑戦者決定戦進出）

（第７期以来の五番勝負登場を目指す）

（敗れた上田初美女流四段。穴熊の堅さを生かして暴れ回ることができなかった）

（感想戦では、後手が早めに動く順も調べられていた）

本局の中継は以上となります。ご観戦ありがとうございました。準決勝のもう１戦の西山朋佳白玲・女王－塚田恵梨花女流初段戦は８月29日に行われます。その対局もお楽しみに。