2020年12月 9日 (水)

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図は10時50分頃の局面。互いに8筋と2筋に飛車を構えて相振り飛車の立ち上がりとなりました。中川八段は「先手は▲3八金の余地を残さないといけない」と話しています。安易に▲3八玉と寄ると△3五銀~△2六歩の攻めが気になるところです。Photo_13(中川八段。控室で継ぎ盤を動かしつつ関係者に解説中)

Photo_7(本日、西山女流王座は9時41分に入室。里見香女流四冠は9時45分に姿を見せた)Photo_9 (立会人の中川大輔八段と、記録係の鈴木環那女流三段)Photo_8(駒の準備を進める)Photo_10

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Photo_6(定刻の10時、対局が開始される)Photo_15 (先手番は西山女流王座。本局は三間飛車を採用)

Photo_14(後手番の里見香女流四冠)Photo_16 (開始直後の特別対局室)

西山朋佳女流王座に里見香奈女流四冠が挑戦している第10期リコー杯女流王座戦五番勝負は、里見女流四冠が第3局を制して2勝1敗とリードし、12月9日(水)の第4局を迎えました。

対局は東京将棋会館「特別対局室」で行われ、10時開始。持ち時間は各3時間。昼食休憩は12時~13時、おやつは昼食休憩時に出されます。先手番は西山女流王座。立会人は中川大輔八段、記録係は鈴木環那女流三段が務めます。

【主催:リコー】
http://www.ricoh.co.jp/
【特別協力:日本経済新聞社】
https://www.nikkei.com/

【棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/10/joryu_ouza202012090101.html

本局の中継は棋譜コメントを文、本ブログを康太が担当します。よろしくお願いいたします。

2020年12月 1日 (火)

本局の中継は以上で終了です。第4局は12月9日に東京・将棋会館で指されます。そちらもお楽しみに。

※伊藤真五段によるYoutube解説が公開されました。一局の流れだけでなく、盤外の様子もリポートされています。ぜひご覧ください(12月2日追記)。

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Dsc_5378(感想戦を中村太七段、伊藤真五段、塚田女流初段が見守る)

Dsc_5382(感想戦は18分ほどで終了した)

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Dsc_5386(駒が片付けられたあと、里見女流四冠は中村太七段と意見を交わしていた)

Dsc_5345(終局直後)

Dsc_5351(勝った里見香女流四冠。女流王座復位、クイーン王座獲得にあと1勝に迫った)

Dsc_5354(敗れた西山女流王座はカド番に追い込まれた。女流王座の初防衛に黄色信号)

【里見女流四冠のインタビュー】
――全体の感想をお願いします

里見 早い段階で仕掛けていったんですけど、細い攻めなのでずっと難しいと思ってやっていました。

――桂を跳ねたあたりは?

里見 そこまで自信があるわけではなかったですけど、代わる手も難しくて。攻めていってどうなのかなと思っていました。

――攻めがつながりそうだなと思ったのは、どのあたりですか?

里見 最後に結構踏み込んで、やっているときは読み抜けがないか、ちょっと心配はあったんですけど。飛車を踏み込んで成ったあたりはこちらの攻めが速いかなと思いました。

【西山女流王座のインタビュー】
――一局の内容を振り返ってください。

西山 序盤はまずまずかなと思いながら指していたんですけど、△7三玉と上がったところは暴発してしまったかなと。もうちょっと妥協すれば一局の将棋だったんですけど、突っ張った上に途中で自重してしまって、一方的な内容にしてしまったかなと思います。

――仕掛けられた辺りは?

西山 一局かなと思いました。

20201201a_7西山朋佳女流王座に里見香奈女流四冠が挑戦する第10期リコー杯女流王座戦五番勝負第3局は17時17分、97手で里見女流四冠の勝ちとなりました。消費時間は▲里見2時間43分、△西山2時間52分。里見女流四冠は女流王座復位、クイーン王座にあと1勝となりました。
第4局は12月9日に東京・将棋会館で指されます。