2020年6月30日 (火)

7月1日(水)は第10期リコー杯女流王座戦二次予選の本田小百合女流三段-藤井奈々女流初段戦と貞升南女流初段-中澤沙耶女流初段戦をお送りいたします。対局は東京・将棋会館にて10時開始。持ち時間は各3時間(チェスクロック使用)、使い切ると一分将棋となります。

棋譜中継とブログ更新は独楽と八雲、写真撮影は牛蒡が担当いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。

20200630e

▲長谷川-△鈴木戦は、94手で鈴木女流二段が長谷川女流二段をくだしました。終局時刻は16時20分。消費時間は▲長谷川2時間59分、△鈴木2時間39分(チェスクロック使用)。勝った鈴木女流二段は、自身7回目となる本戦進出を決めました。

Joryu_ouza20200630010184 ▲中村桃-△堀戦は互いに主張を通して攻め合いになりました。△6七角と打った局面ですが、自玉の安全度を見切った一着といえそうです。▲5七金なら△4九角成▲同銀△同馬で後手勝勢となります。形勢は後手よしで終盤戦に入りました。

A7308493 (駒得の戦果を挙げた堀女流1級は寄せに向かう)

A7308395 (攻め駒をさばききった中村桃女流初段だが、自玉の薄さが気になるか)

20200630d図は▲長谷川-△鈴木戦の15時15分頃の局面。後手が3三にいた角で9九香を取ったところです。先手は▲9九同飛と応じるしかなさそうですが、△4四香が歩の裏からの厳しい香打ちになります。自玉の堅さを後ろ盾にどんどん攻める穴熊らしい展開で、後手の鈴木女流二段が勝ちやすそうです。

A73084601 (鈴木女流二段)

20200630c図は▲長谷川-△鈴木戦の14時15分頃の局面。飛車金と角銀の交換から、後手が△5四角と攻防に角を据えたところです。先手が何も受けなければ△2七銀があり、先手の2六歩型をとがめにいった手といえそうです。玉形の差を考えると、後手ペースになってきているのかもしれません。

A73083441 (鈴木女流二段)

Joryu_ouza20200630010152 14時、▲中村桃-△堀戦は中盤戦に突入しています。後手が△6六歩と打ったところ。先手がさばけるか、後手が押さえ込めるかのぎりぎりの局面です。この攻防を制したほうが優勢~勝勢になることが予想されます。バランスを崩したほうが負けという様相です。

A7308397 (朝の堀女流1級)