2019年10月29日 (火)

前夜祭(2)

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開催の挨拶
古島正 株式会社リコー執行役員
「現在は里見さんと西山さんで女流のタイトルすべてを持たれており、最高の決戦になると期待をしています。リコーはいま、将棋連盟さんと一緒に『AI棋譜記録システム』を開発中でございます。将棋の公式戦は年間3000局ほどあると思いますが、この3000局すべてに人をつけて棋譜を取ることが、かなり継続が難しい状況にあるとお聞きし、それをAIの力でご支援できないかとやらせていただいております。女流王座戦の本戦トーナメントからいろいろとデータを取りだいぶできあがってきたところですので、今日のこの前夜祭会場で見ていただければと思います。今日一日、前夜祭を楽しんでいただき、明日はどういう決戦になるか、楽しんでいただければと思います」

(AI棋譜記録システムのデモンストレーションの模様は明日紹介します)

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主催者挨拶
脇謙二 公益社団法人日本将棋連盟専務理事(八段)
「今期の女流王座戦は、まさしく女性ナンバーワンを決める戦いです。今期のタイトル戦で里見女流王座に勝ったのは、西山女王ただひとりです。いま、女流王将戦でも挑戦していて、一気に三冠を狙っていくところであります。西山女王は私が奨励会幹事をやっていた頃に入会してきた、言わば私の教え子になります。当時から力自慢、剛腕ぶりを発揮していまして、相手が鉄壁の居飛車穴熊に組んで『これは朋佳さん、苦しいな』と思って見ていますと、しばらく目を離した隙に、どういうわけか相手の穴熊を木っ端みじんにしていました。いまも『西山朋佳が端歩を突けば何かが起きる』という格言があるそうです。
対する里見女流王座は、『清麗』を獲得して六冠を保持しております。本当に女流棋界の代表的存在ですが、このふたりの対局はどちらが勝つかまったく分かりません。私もワクワクして明日の開始を待っています。明日は現地大盤解説会もございますので、ぜひお出かけいただければと思います」

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開催地挨拶
岩城孝章 高知県副知事(尾崎正直知事のメッセージを代読)

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開催地挨拶
吉岡章 高知市副市長(岡崎誠也市長のメッセージを代読)

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乾杯の発声
白木緑 日本経済新聞社文化部長