2019年7月 1日 (月)

Joryu_ouza201907010101_108▲水町-△藤井戦は16時45分、108手で藤井女流1級の勝ちとなりました。消費時間は▲水町3時間0分、△藤井2時間48分(持ち時間各3時間、チェスクロック使用、切れたら1手60秒未満の着手)。勝った藤井女流1級は2回戦で、先ほど東京で勝利を収めた西山女王と対戦します。

Joryu_ouza201907010101_74この角打ちが攻防によく利いています。棋士室では星野良生四段が「先手はここで有効な手段が難しく、例えば▲4三成桂と引いて次の▲5三歩成を狙うぐらいですけど、それだと1手パスみたいになってしまいますからね」と見解を示しています。序盤から中盤まで水町女流1級のペースで進行していましたが、じわりと藤井女流1級が追いつき、現局面は逆転に至っている可能性もあるようです。

Img_0010_z_huji02 (藤井女流1級の辛抱が実っただろうか)

Joryu_ouza20190701020181図は15時40分頃の局面。▲5六銀までで残り時間は▲清水2時間57分、△西山1時間56分。
予想されているのは△5七歩とたたく手です。以下▲5九金引△5六銀▲3三角成に、強く指すなら△6七銀成▲同玉(▲同銀は△3八飛の王手馬取り)△5八銀が見えますが、これは読みきらないと指せない順、と中継室を訪問した田村康介七段が語っています。いずれにしろ、ここが勝負どころであることは間違いないようです。

Joryu_ouza201907010101_60ここで実戦は▲3六飛と切り、以下△同金に▲5四桂と設置しました。次の▲6二銀を狙っていると棋士室ではいわれています。先手よしとの声が多い中、▲5四桂には△5六歩▲同銀△2八飛▲3八金に△2四飛成で頑張る変化もあるとのこと。難解な局面は続くようです。

Img_9935_z_mizu02 (朝の水町女流1級)

Joryu_ouza20190701020160図は14時15分頃の局面。
西山女王がぐいぐいと駒を前進させて攻勢を強めています。対する清水女流六段は、いまのところ駒を引いて辛抱に徹しています。
△5五銀までの消費時間は▲清水2時間7分、△西山1時間25分。

Img_4726西山女王が積極的な駒運びを見せている。