▲香川-△渡部 対局再開
▲香川-△渡部 昼食休憩中の対局室
(後手の穴熊はハッチこそ閉まっていないが、金銀4枚が密集している)
※この記事の写真撮影はPENTAX K-3を使用しました。
▲香川-△渡部 昼食休憩
12時、この局面で香川女流三段が49分使って昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲香川1時21分、△渡部37分。昼食の注文は香川女流三段がチキン南蛮(鳩やぐら)、渡部女流三段がビーフストロガノフ・ご飯少なめ(Le Carre)です。対局は12時40分に再開します。
▲香川-△渡部 後手も強気に応戦
▲香川-△渡部 相穴熊の戦いに
▲香川-△渡部 対局開始前の様子
▲香川-△渡部 対局開始
本戦1回戦の香川女流三段-渡部女流三段戦
第9期リコー杯女流王座戦(株式会社リコー主催、日本経済新聞社特別協力)本戦1回戦の香川愛生女流三段-渡部愛女流三段戦をお送りします。対局は7月9日(火)10時から東京・将棋会館で行われます。持ち時間は各3時間(チェスクロック方式)。切れたら1手60秒未満での着手となります。振り駒の結果、歩が3枚出て香川女流三段の先手番に決まりました。
本局の中継は琵琶が担当します。よろしくお願いいたします。
勝者インタビュー(藤井奈々女流1級)
――対戦相手の印象
藤井 水町さんはおそらく、アマチュア大会のときからいちばんよく対戦している相手です。対抗形になることは分かっていましたけど、彼女の居飛車はバリエーションが豊富なので、形は絞れていませんでした。力戦形が得意で粘り強い、というのは以前から変わりませんので、気を引き締めて挑みました。
――本局の振り返り
藤井 21手目▲3三角成に△同桂という、変わった形を指してみました。師匠(伊藤博文七段)との研究会で出てきた手で、前例が△同銀しかなかったので、どうして皆さん△同桂じゃダメなんだろうって思いまして。将棋ソフトの評価値も互角の数値が出てきましたし、これは調べたほうがよいのではないかと。ただ本局のように普通に対応(23手目▲6八銀や29手目▲5五歩)されたときに何だか微妙になってしまいました。個人的には23手目で▲2二角と打ち込んできてくれるかなと期待していたのですが、全然そんなことなくて冷静に指されましたね。45手目▲2六歩で桂を捕獲されたあたりは苦しかったです。何とか手はつなぎましたけど我慢の多い将棋になって、形勢は悪いと思いながら指していました。87手目▲5三歩成に代えて▲3七飛成△4二角に▲3二竜とされていたら負けまであったのではないかと思います。
――本戦トーナメント2回戦への抱負
藤井 前期の本戦トーナメント1回戦ではボロボロの将棋で終わってしまいました。本局は反省の多い内容でしたけど、前期よりひとつ上に進めたことと、ひとつでも多くこのリコー杯女流王座戦で指せることがうれしいです。反省するところは反省して、気持ちを新たに次も挑みたいと思います。
――ファンに向けて
藤井 今回も戦型で工夫してみました。いつも支えてくださっている方々にひとつでもご恩を返していけるように、これからも引き続き頑張っていきたいと思っております。
以上で本日の中継を終了致します。
ご観戦いただきまして、誠にありがとうございました。