2019年8月30日 (金)

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Photo_28 (伊藤女流三段は難解な終盤戦を制した)
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(敗れた岩根女流三段)Photo_30(感想戦は1時間ほど行われた)

以上で本局の中継は終了となります。ご観戦いただきまして、ありがとうございました。次の西山朋佳女王-伊藤女流三段の挑戦者決定戦は、9月9日(月)に東京・将棋会館で行われます。お楽しみに。

20190830gその後は激しい攻め合いが展開され、16時頃に図の局面となりました。岩根女流三段は7六角を中心に4筋から攻め、伊藤女流三段は7九飛、2七成桂の2枚で挟撃態勢に持ち込んでいます。形勢は難解です。どちらが先に抜け出すでしょうか。

20190830f図は15時を過ぎの局面、伊藤女流三段の猛攻を受けていた岩根女流三段が反撃に出ています。この▲7六角に対し、△2二飛や△1一飛には▲4五飛△同歩▲4四角が強烈です。かといって△3一飛も▲4五飛~▲2二角が厳しく、手が続きそうです。形勢は難しいですが、勝負の流れが変わってきたでしょうか。

Photo_25(岩根女流三段は辛抱強く戦い、攻勢に転じた)

20190830e 再開から約1時間が経過し、図の局面まで進みました。△4五角は△1八角成と△2六香の両狙いで、どちらが実現しても先手陣を突破できます。両方を同時に防ぐ(1)▲3六桂には△3五歩、(2)▲3六角は△同角▲同歩△5五角で、いずれも後手の攻めが続きます。先手は受けが難しいのかもしれません。

Photo_24 (伊藤女流三段の好調な攻めが続いている)

20190830d_2 12時、図の局面で岩根女流三段が15分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲岩根女流三段1時間17分、△伊藤女流三段41分。昼食の注文は両者ともにありません。対局は12時40分に再開されます。

Photo_14(先手側から見た実際の盤面)Photo_16 (12時過ぎの飛燕)

※この記事の写真の撮影には、PENTAX K-3 を使用しております。

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11時40分過ぎ、伊藤女流三段が1筋から動きました。次は△1七歩からの攻めを狙っています。居玉は不安材料ですが、積極的な指し回しです。岩根女流三段はどう迎え撃つか、ここは時間を使いそうです。

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岩根女流三段、伊藤女流三段ともに居飛車、振り飛車の両方を指しこなしますが、本局の戦型は相振り飛車になりました。図は11時頃の局面です。何気ない局面に思えますが、ここで岩根女流三段が30分ほど使っています。

Photo_12(岩根女流三段は長考派としても知られる)Photo_13(伊藤女流三段はここまでは居玉のまま進めている)