2019年7月10日 (水)

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正午、この局面で上田女流四段が3分考えて昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲中井54分、△上田1時間5分。昼食の注文は、上田女流四段が「ビーフストロガノフ(ご飯少なめ)」(Le Carre)。中井女流六段は注文なしでした。対局は12時40分に再開されます。

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図は10時45分頃の局面。上田女流四段の四間飛車穴熊に、中井女流六段が銀冠で応じての対抗形になりました。両者の女流棋戦での対戦は本局を含めて12局ありますが、そのうち9局が四間飛車穴熊対銀冠の将棋。最早、お約束の戦型といえます。

Dsc_43261(中井女流六段)

Dsc_43591 (開始直前の両対局者)

Dsc_43611 (定刻になり、礼を交わす)

Dsc_43621 (中井女流六段はすぐに▲2六歩と飛車先を突く)

Dsc_43641 (上田女流四段もほとんど間を置くことなく△3四歩と返した)

Dsc_43681 (ベスト8に入るのはどちらか)

Dsc_43161 (9時37分の対局室。記録係は中村真梨花女流三段)

Dsc_43191 (中井女流六段は9時40分に入室して上座に)

Dsc_43341 (上田女流四段は9時49分に入室した)

Dsc_43391 (中井広恵女流六段)

Dsc_43451 (上田初美女流四段)

Dsc_43471 (中井女流六段の振り歩先で振り駒が行われる。結果は歩が3枚で、中井女流六段の先手と決まった)

7月10日(水)は、第9期リコー杯女流王座戦本戦の中井広恵女流六段-上田初美女流四段戦をお送りします。対局場所は東京・将棋会館で、持ち時間は各3時間(チェスクロック使用)。先後は振り駒によって決定されます。

【棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/9/joryu_ouza201907100101.html

中継担当は睡蓮です。どうぞよろしくお願いいたします。

Dsc_43131 (本局は銀沙の間で指される)

2019年7月 9日 (火)

Dsc_4025001 (勝った渡部女流三段)

Dsc_4020001 (敗れた香川女流三段)

Dsc_4062 (感想戦の様子)

Dsc_4056 (香川は桂損を覚悟で攻めたが、結果的に形勢を損ねてしまった)

Dsc_4052 (渡部は駒得が大きく優勢になってから徐々にリードを広げた)

本日の中継は以上です。最後までご観戦いただきありがとうございました。次回の中継は明日、7月10日(水)に行われる中井広恵女流六段-上田初美女流四段戦です。どうぞお楽しみに。

20190709h

▲香川-△渡部戦は86手で渡部女流三段が勝ちました。終局時刻は16時14分。消費時間は▲香川2時間41分、△渡部2時間52分(チェスクロック使用)。勝った渡部女流三段は2回戦で伊藤沙恵女流三段-室田伊緒女流二段戦の勝者と対戦します。

20190709g14時45分、図の局面を迎えました。後手が△4三金と打ち込まれた金を取った局面です。▲4三同歩成は△7七角成と角を取って後手がよさそうです。以下▲4二と△同銀▲同竜は△6四角の王手竜取りが痛打になるからです。実戦は▲3二歩でしたが、△4四角▲同角△同飛▲3一歩成△同銀と進めれば、先手に厳しい攻めが難しく、後手が優勢のようです。相穴熊の戦いですので玉の堅さの違いも大きそうです。

Dsc_3983 (玉の堅さで相手にまさる渡部女流三段)

20190709f14時15分、局面は激しくなっています。先手が▲4三金と打ち込んだのに対して、後手が△3六桂と打った場面です。先手は飛車成りも権利ですし、7七角のニラミもよく利いています。
対して後手は桂得を生かすべく▲3六桂と打って先手玉に迫りました。先手玉を薄くできれば戦いを優位に進められるかもしれません。

Dsc_3991 (昼食休憩再開後、鋭い視線で盤上を見る渡部女流三段)