中井女流六段がベスト8に進出 191手で、中井女流六段が上田女流四段をくだしました。終局時刻は17時44分。消費時間は▲中井3時間0分、△上田3時間0分(チェスクロック使用)。勝った中井女流六段は、ベスト8進出が決まりました。次戦では加藤桃子女流三段-鈴木環那女流二段戦の勝者と対戦します。 (苦しい将棋を耐え抜いて逆転勝利を収めた中井女流六段) (敗れた上田女流四段)
形勢逆転 図は17時30分過ぎの局面。いつの間にか、後手の攻めがかなり細くなりました。一方の先手からは次に▲8三香成△同金▲7二金という寄せがあります。形勢は逆転して、中井女流六段の勝ち筋に入ったようです。 (中井女流六段)
激戦が続く 図は17時の少し前の局面。互いに持ち時間を使いきっての秒読みの中、まだまだ激戦が続いています。ただ、図の△5五角はかなり厳しい攻防の一着。上田女流四段が勝ちに近づいていると思われます。 (上田女流四段)
粘る中井女流六段 図は16時前の局面。手数は100手を超えました。依然として苦しい情勢の中井女流六段ですが、簡単には崩れることなく、逆転の機をうかがっています。 (中井女流六段。さすがの粘りを見せている)
リードを広げる上田女流四段 図は15時10分頃の局面。上田女流四段が△6七銀と露骨に銀を打ち込み、先手の囲いの金をはがしにいったところです。後手は自玉が鉄壁のため、攻めさえつながれば勝ちが見込めます。上田女流四段が着実にリードを広げているといってよさそうです。 (上田女流四段)
意表の飛車打ち 図は14時35分頃の局面。次の△7六銀を狙った△4九角に対し、中井女流六段は19分の熟考で▲4四飛と持ち駒の飛車を中段に放ちました。浮かびにくい一着ですが、代えて▲8八桂などで単純に△7六銀を防ぐだけではまずいと見ての勝負手でしょうか。 (中井女流六段)
上田女流四段がペースを握る 図は14時5分頃の局面。後手の上田女流四段が、16分の考慮で△5五歩と合わせたところです。以下は▲8五歩△5六歩▲4八銀△4九角が予想される進行ですが、後手が攻め手に困ることがなさそうなのに対し、先手は▲5一飛や▲4一飛と一段飛車を打っても、まだ後手玉への響きは薄い形。中継室の渡辺正和五段(本日の東京対局の立会人)は現状は後手ペースという見解です。 (上田女流四段。このまま厳しい攻めを繰り出していきたい)
開戦 図は13時10分頃の局面。休憩明けの一手は8五の歩を取る△8五桂で、以下は▲5九角△4五歩▲2六角△6三飛▲3五歩△6五歩という進行です。互いの駒がぶつかり、本格的な戦いに入りました。 (中井女流六段)