2019年6月23日 (日)

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(感想戦中の上田女流四段)
 
――本局の感想、勝負のポイントはいかがでしょうか。
上田 野原さんはあの戦型をよく指しているのは知っていましたが、こちらはあまり経験がないですし、見る機会自体がまだ少ないので、急所が分からなかったのですけど(笑)。なるべく早い段階で戦いが起こらないよう、意識していました。
いろいろ難しいところが多かったのですが、△7五角に▲7六歩と打ったところの辺り(50~51手目)は、少し指しやすくなるかと思いました。野原さんは、最後の1歩なので打たせた方がいいと見たらしいですけど、こちらとしても7六はキズでもありましたし、最後に△7五角が詰めろで出られるような展開が負けやすいと思っていたので。▲7六歩から▲5八飛で少し良くなった気がしました。とはいえ、最後まで難しかったです。私のミスもありました。
(71手目)▲5三銀を打って、さすがに受からないだろうと思いました。
 
――本戦の抱負をお願いします。
上田 昨年はちょうど、産休、育休と重なる時期で(本戦初戦、岩根忍女流三段に不戦敗)、なかなか上のほうに食い込めたことがないのですが、現状、自分の調子が厳しい状態なので、対局を重ねることによって、少しずつ内容がよくなっていけばと思います。
あと、本戦になると、リコーさんが開発されたという、天井カメラから棋譜を自動入力するシステムを使うのが楽しみですね。頭が出てても認識されるのかなとか(笑)。ずっと記録係の問題はあったので。どういう形になるのか、すごく楽しみにしています。
 
――ファンに向けてひと言。
上田 3時間という持ち時間はけっこう長いので、しっかり読んで、自分の中で納得いく将棋を指せればと思います。
 
以上で本日の中継は終了です。ご観戦、ありがとうございました。
次回は6月24日(月)。対戦カードは室田伊緒女流初段-松下舞琳アマ戦です。

69局面はそろそろ終盤戦に突入。後手玉に王手がかかっています。先手の上田女流四段が攻めきるか、後手の野原アマが持ちこたえられるかの状況です。

先手はあと1枚でも持ち駒に歩を持っていたら、△3三同桂に▲同桂成△同銀▲4五桂△4四銀▲3三歩が一例で攻めが決まっていそうですが、現実は歩切れ。簡単ではないでしょう。

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※この記事の写真の撮影には、PENTAX K-3を使用しました。

56図は14時頃の局面。5四の飛車は盤面から移動してきたのではなく、手持ちの飛車を打ったところです。5八金に当てつつ、先手からの▲3四歩を防いだということでしょう。後手は5八金を取れればいいのですが、よけられた場合に敵陣に飛車が侵入できないため、もったいないない感じもあります。このあと、この5四飛を攻めに使えるかどうかか、局面の焦点になるでしょうか。

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(野原アマは飛車交換ののち、△5四飛と打った)

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40対局再開から2手進んだ局面。後手が攻め始めました。▲5五同銀△同飛▲5六歩なら収まりますが、そこで△5一飛や△7五飛などして、後手が大駒の利きでまさるでしょう。

駒の勢いでは後手に分がありそうです。その分、玉形が薄いため、先手の反撃には注意が必要な展開でもあります。

12時40分、対局が再開されました。

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(金を持つ上田女流四段。対局再開後の一着は▲4七金だった)

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(野原アマはすぐには指さず)

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(12時37分頃、上田女流四段が戻ってきたところ。野原アマはその2分ほど前に着座)

※この記事の写真の撮影には、PENTAX K-3を使用しました。

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上図は先手が三間飛車に振ったところ。後手は角道を開けずに引き角で戦う、「鳥刺し」の作戦を採りました。下図は11時頃の局面です。

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先手が8筋を警戒してか、飛車を8筋に振り直したところ、後手は逆を突いて、7筋から歩をぶつけました。この局面で上田女流四段が約27分使ったところで、11時になりました。

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(初手▲7六歩を指す上田女流四段)

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(2手目△6二銀を指す野原アマ)