初の本戦入りを決めた水町女流1級にインタビューを行いました。
―今日の将棋を振り返って。勝ちだと思ったのは?
水町 簡単な、いい手(61手目▲8六同飛に代えて▲8五歩)が読めていなかったのがいちばんショックでした。(85手目)▲7四桂△7三玉に▲8五歩と合わせたところでは自玉が寄りそうになく、ちゃんとやれば大丈夫かもしれないと漠然と思っていましたが、簡単ではないので、終盤が弱いなと思っていました。本当に確信したのは最後の最後、(100手目)△7三同金ですかね。△7三同桂ならよく分かっていませんでした。
―今日は持ち時間が3時間もありました。そうした将棋については?
水町 確か、1回だけあった(本棋戦第7期二次予選、室田伊緒女流二段戦)のですが、時間が足りなかった記憶があります。使いきって、なおも秒読みがずっと続いて。1ヵ所に集中してどばっと使ってしまうタイプなので、長いとありがたいですが、逆に迷いの要素が増えて「こっちのほうがいいんじゃないか」で間違ってしまうことも多いので、どちらがいいということはありませんね。苦ではありません。すごく楽しいと思っています。
―初の本戦入りとなりました。意気込みを
水町 アマチュアの頃からリコー杯に出場させていただいて、なかなか壁が厚かったです。さっきの将棋は反省点が多いので、一局一局、いい内容の将棋を指したい。皆さんに見ていただいたときに恥ずかしくない将棋を指せればと思います。
―ファンに向けて一言
水町 この前、プロになってちょうど1年がたちました。対局にはまだまだ慣れませんし、イベントに出させていただいたときもあまり働けていないというか、周りの方々に優しくしていただいてばかりです。自分の棋力もそうですし、いろいろ上達していかなければいけないなと思います。これからも温かく、「生ぬるく」見守っていただければうれしいです。
以上で本局の中継を終わります。ご観戦くださいましてありがとうございました。









▲水町-△長谷川戦は101手で水町女流1級の勝ちとなりました。消費時間は▲水町2時間40分、△長谷川2時間50分(チェスクロック使用)。
水町女流1級が優位に立ったと見られています。
上図は歩を突き出したところ。△8六同歩に▲8五歩~▲8六飛~▲8四歩の順がありそうでしたが、水町女流1級は▲8六同飛とし、△8四歩といったんは8筋が収まりました。以下、▲8九飛△2七歩▲3七桂△2八歩成▲4五桂△1九とと進み、後手が香得になりました。

上図△5三歩で、互いに手持ちにしていた歩がいずれも盤上に戻り、渋い展開ともいわれていました。進んで下図。
前手▲7七桂に対して長谷川女流二段から動きを見せました。歩を渡せば▲8六歩△同歩▲8四歩の筋があり、▲8九飛の応援もあって大胆に映るところです。




12時、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲水町55分、△長谷川1時間4分。昼食の注文は長谷川女流二段が小雀弥(こがらや)の冷麺、水町女流1級はありませんでした。対局は12時40分から再開されます。
上図の△5三銀で前例を離れました。以下、▲5七銀上△4四銀▲4六銀と銀対抗の形に進んでいます。

図は10時20分頃の局面。長谷川女流二段は中飛車を採用しました。