2018年8月22日 (水)

4
図の局面で昼食休憩となりました。対局は12時40分に再開されます。
昼食の注文は岩根がなし、室田がじょい豆腐定食(みろく庵)でした。じょい豆腐定食は長芋と豆腐の入った和風のあんかけ汁で、順位戦で室田の弟弟子にあたる藤井聡太七段が注文して話題となった一品です。

<消費時間>
▲岩根 1時間16分
△室田 25分

41 (再開直前の対局室。緊張感が張り詰めている)

42 (棋譜はタブレットを使って記録されているが、予備で紙のものも用意されている。岩根の昼食休憩前の考慮時間は27分が記録されている)

43
※Photoes with PENTAX K-3

3

図は11時半ごろの局面。 指し手がテンポよく進み、33手目の局面を迎えました。序盤の駒組みが一段落して、そろそろ戦いが起こりそうです。先手・後手ともに似たような形をしていますが、異なるのは玉形。先手の金無双に対し、後手は美濃囲いを組み上げました。堅さは美濃囲いに軍配が上がりそうですが、駒組みの過程で後手は玉を8二まで持ってくる必要があったため、先手の攻め駒(=飛車)に近い位置にいます。それがどのように影響してくるのかが、これからの戦いで注目されます。

31 (今日の東京は快晴。最高気温は摂氏34度まで上がると予想されている。暑い一日になりそうだ)


※Photoes with PENTAX K-3

21_2 (岩根女流三段は大阪出身で、2003年までは関西奨励会に所属していた。2004年に女流棋士デビュー。現在の所属は関東となっている。一方の室田女流二段は2005年に女流2級。関西本部の所属で、岩根女流三段の後輩にあたる)

22(岩根女流三段。今期の勝率は0.800と絶好調。年度は異なるが、2018年頭に行われていた第11期マイナビ女子オープンでは挑戦者決定戦まで勝ち進んでいた。本棋戦でも活躍が期待される棋士のひとりだ)

23(室田女流二段。昨年の第7期はベスト4まで勝ち進み、挑戦者となった加藤桃子女王(当時)に敗れた。今期も2期連続でのベスト4、さらには初のタイトル挑戦を狙う)


※Photoes with PENTAX K-3

岩根女流三段の振り歩先で行われた振り駒は歩が3枚。対局は岩根女流三段の先手番で始まりました。
両者ともに振り飛車を得意として、過去の対戦のほとんどは相振り飛車で戦っています。3手目に▲7五歩と突いて三間飛車の構えを見せた先手に対し、後手も負けじと△3五歩。本局は相三間飛車となりました(図)。

1

12_3
(対局は10時ちょうどに開始された。行われているのは東京・将棋会館「銀沙」)


※Photoes with PENTAX K-3

おはようございます。
本日は本戦トーナメント2回戦より、岩根女流三段と室田伊緒女流二段の一局をお送りします。
本局はベスト4最後の椅子を懸けた一戦。岩根女流三段は自身初の、室田女流二段は昨期に続いて2年連続での準決勝進出を目指します。

対局は2018年8月22日(水)10時より、東京・将棋会館にて行われます。持ち時間は各3時間。先後は振り駒で決定されます。

01

2018年8月21日 (火)

図は直前の▲3三歩(▲3二銀の狙い)に△3六桂と打ったところ。これが△2八桂成を見た厳しい一着。さらに▲3六同金には△3八竜があって先手は取ることができません。

Joryu_ouza201808210101112

西山女王は△3六桂に対して▲3九銀打と自陣に打ちますが、▲3二銀の狙いが消えてしまいました。さらに△2八桂成▲同銀△5七とと進みます。先手からの厳しい攻めがなくなったことで、と金が間に合ってきました。

Joryu_ouza201808210101116次の△4八とがわかっていても厳しい攻めで受けがありません。しかし先手から攻める手段は難しいようです。優劣不明の戦いから、再び伊藤女流二段が抜けだしたと見られています。

後手優勢と見られていましたが、2筋、3筋で激しい攻防戦になり、図は西山女王が▲2六銀と投入したところ。これが鍛えの入った一着で、形勢は優劣不明になってきているようです。

Joryu_ouza201808210101101以下△3七桂成▲同金寄に△2三銀と、伊藤女流二段も自陣を補強。西山女王の猛追を受けながらも、この投入で後手陣も引き締まりました。

Joryu_ouza201808210101104

双方とも簡単には倒れない指し回し。本局はまだまだ決着しそうにありません。

Photo_27 (西山女王は苦戦と見られていた局面を優劣不明に持ち込んだ)


Photo_26
(猛追を受けた伊藤女流二段だが、踏みとどまって逆転までは許さない)