対戦成績
駆け足の序盤
対局開始
10時になり、対局が始まりました。第3局の先手は加藤女流王座です。
◆加藤 桃子(かとう ももこ)女流王座(女王)◆
- 1995年3月9日生まれ
- 静岡県牧之原市出身
- 安恵照剛八段門下
- 2006年、6級で奨励会入り
- 2014年、初段(現在は1級)
- 女流タイトル戦登場は9回
- 獲得は女王3期、女流王座4期の計7期
◆里見 香奈(さとみ かな)女流名人・女流王位・女流王将・倉敷藤花◆
- 女流棋士番号は33
- 1992年3月2日生まれ
- 島根県出雲市出身
- 森けい二九段門下
- 2004年、女流2級
- 2011年、女流五段
- 女流タイトル戦登場は29回
- 獲得は女王1期、女流王座1期、女流名人7期(クイーン名人)、女流王位3期、女流王将5期(クイーン王将)、倉敷藤花7期(クイーン倉敷藤花)の計24期
将棋プレミアム
囲碁・将棋チャンネル内「将棋プレミアム」では、本局の模様をライブ配信しております(要有料会員登録)。配信開始は本日9時55分。15時からは金井恒太六段と野田澤彩乃女流1級による解説が行われます。
Twitter解説
「日本将棋連盟モバイル」のTwitterアカウント(@shogi_mobile)では、プロ棋士による解説コメントを配信しております(登録無料)。
すでにアカウントをお持ちの方は、フォローしていただくとご自身のタイムライン上で読むことができますので、そちらもあわせてお楽しみください。本日の解説担当は藤森哲也四段です。
藤森哲也>おはようございます。Twitter解説の藤森哲也です。戦型予想は里見女流四冠のゴキゲン中飛車と予想します。わかりやすい解説を心掛けていこうと思いますので、今日は1日宜しくお願い致します。
おはようございます
第6期女流王座戦第3局は対局日の朝を迎えました。本日のタイムスケジュールは以下の通り。棋譜は下記のリンク先からご覧ください。
- 10:00 対局開始
- 12:00 昼食休憩
- 13:00 対局再開
- 14:30 おやつ
- ??:?? 終局
【棋譜ページ】
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/6/joryu_ouza201611250101.html
現地将棋イベントのご案内
【日時】11月25日(金) 受付13:00 開始13:30(終局まで)
【場所】浮月楼(静岡県静岡市葵区紺屋町11-1、JR静岡駅北口より徒歩3分)
※駐車場はございません。
※サンダル・素足・酒気帯びでのご入場はご遠慮ください。
【定員】70名 ※当日受付
【参加費】一般1,000円 中学生以下500円(途中参加での割り引きはございません)
【出演棋士】屋敷伸之九段、中尾敏之五段、藤田綾女流二段、室谷由紀女流二段
【イベント内容】
(1)大盤解説会
(2)指導対局(一般3,000円 中学生以下1,500円)
※複数回申込可、ただし希望者多数の場合は抽選となります。
※棋士の指名はできません。
(3)サイン会(直筆色紙3,000円 色紙代含む)
※色紙、書籍等をお持ち込みの場合も同額となります。
【お問い合わせ】
公益社団法人日本将棋連盟 女流王座戦係(電話03-3408-6161 平日10時~17時)
前夜祭(6)
◆鈴木寿人・リコージャパン株式会社静岡支社長による閉会の挨拶◆
「本日はこのようなたくさんの方に前夜祭に来ていただきまして、本当にうれしく思っております。リコー杯女流王座戦も第6期を数えることができました。感謝感謝でございます。静岡では5回対局をさせていただいておりまして、ここ浮月楼では4年連続の4回目です。静岡の地で毎年リコー杯が開催しておりますこと、静岡の責任者として、本当にうれしく、また継続していきたいと思っております。明日はいよいよ加藤桃子女流王座と里見香奈女流四冠の第3局です。熱き戦いが繰り広げられると思っております。先日行われました、将棋の日in静岡のイベントで、加藤桃子女流王座と少し会話をする機会がありましたけれども、昨年の挑戦者の伊藤沙恵さんとは同年代ということで、今年の里見さんとの対局は、去年と違った緊張感があるということを話されていました。明日、ここの浮月楼では大盤解説会を含めていろいろなイベントを開催させていただきますので、お時間のある方はぜひご参加いただければと思っております。私どもリコーグループは、ここ静岡の地がさらに発展するように、貢献していきたいと考えております。引き続きご支援賜りますよう、よろしくお願いいたします」
以上で前夜祭の模様の記事を終了します。対局は明日、11月25日(金)10時開始です。引き続き「リコー杯女流王座戦中継サイト」でお楽しみください。
(書き起こし:文記者/写真:夏芽)
前夜祭(5)
◆屋敷伸之九段◆
── 第1局、第2局と、どのようにご覧になられていましたか。
屋敷 里見さんの中飛車に加藤さんの居飛車でした。第1局はいい将棋だったと思うんですが、第2局は加藤さんが里見さんにうまく力を発揮されてやられてしまった。この第3局がカド番ということで、どうなるかというところですね。
── 大事な対局の前夜というのは、経験としてどのようにお過ごしになるものなのでしょうか。
屋敷 恐らく加藤さんは眠れない夜を過ごす……あまり心配させちゃいけないですけど、地元の皆さんに。先ほど緊張されていたような気がしましたけどね。私は、昔はタイトル戦で全国あちこちに行って地元のお酒を飲んでいたんですけども、最近ちょっと禁酒しておりまして。よく眠れるように過ごしたいな、という感じはしますね。
◆村山慈明七段◆
── ここまで両対局者の印象はいかがですか。
村山 挑戦者の里見さんの用意がすごいなという印象を受けていまして、非常にしっかりと準備をされて挑まれている。加藤さんとしては、序盤で少しリードを許しているという点で、2連敗という結果になってしまっているのかなと思います。個人的な見どころですが、やはり明日は序盤でまず加藤さんが離されないでついていくか、というところが重要になっていくるのではないかと思います。
── 明日の戦型予想は。
村山 本命視されるのは里見さんの中飛車対、加藤さんの居飛車になると思うんですけれども、加藤さんは終盤の根性、終盤力がすごいので、まず序盤を乗り切れれば結果もついてくるのではないかと思いますね。
◆中尾敏之五段◆
── 続いて富士市ご出身の中尾五段です。加藤女流王座とは同じく静岡県のご出身でいらっしゃいますが、加藤桃子さんを普段どのようにご覧になっていますか。
中尾 小学生のころから将棋大会に参加されているのを見ていますので、成長というか、強くなっていくのを間近で見ているという印象です。
── この前夜祭でも、牧之原市長をはじめ、温かく迎えている方が多いと感じました。
中尾 そうですね。静岡の方はほんわかしているといいますか、温かい方が多いと思いますので、加藤さんのことも応援してもらっていると思います。
── 里見女流四冠についてはどのような印象をお持ちでしょうか。
中尾 村山さんもお話しされていましたが、序盤研究がすごくて、そこでリードを奪ってそのまま押し切る、という展開が得意なのではという気がします。
◆室谷由紀女流二段◆
── お二方それぞれの印象をお聞きしたいのですが。
室谷 まず、飯野愛さんを楽しみにされていた方、申し訳ございません(注・室谷女流二段は飯野女流1級の代わりにイベントに出演することになった)。飯野さんの分も明日は精いっぱい務めさせていただきます。お二人の印象ということですけれども、まず里見香奈挑戦者は序盤の作戦が何より素晴らしいと思っております。広島の第1局にも行かせていただきましたけれども、里見さんの序盤の時間の使い方から見ても、準備をされているなというのがすごく感じました。加藤さんは序盤でリードをされてしまうんですけども、中終盤における粘り、私もタイトル戦で痛い目に遭っているのでよくわかるんですが、お二人とも魅力の多い将棋を指されるという印象があります。
── 明日の戦型予想は。
室谷 やはり里見さんの中飛車と予想されると思うので変えたいと思うんですけども、私も里見さんの中飛車で、加藤さんが居飛車で対抗するのかなと思います。2人とも最新形にとても詳しいので、中飛車の中でもよく指されている形になるのかなと思います。
◆藤田綾女流二段◆
── ここまでの対局、どのようにご覧になっていますか。
藤田 女流のタイトルすべてを持っているお二人なので、始まる前から楽しみにしておりました。第1局はすごく熱戦で、序盤から里見さんの作戦が凝っていて、巧みに指しているなと感じていました。今回は加藤さんがカド番に立たされているということで、どのような作戦を用意されているのかに注目しています。
◆高浜愛子女流2級◆
── この前夜祭で、もしかしたらいちばん長く里見女流四冠と話されていたかもしれません。そのくらい仲よさそうにお話をされていました。
高浜 私は、育成会という女流棋士の登竜門のようなところがあったのですが、そこに入ったのが里見さんと同じ時期だったので、そのときからすごく仲よくお話しさせていただいています。私は高校生、里見さんは小学生でした。
── 今日はどんなことを話されていたんですか? 里見さんもすごく楽しそうに笑っていらっしゃいましたね。
高浜 いや、ちょっとプライベートなことなんですが、私の家族のことと、里見さんの妹さんの話とかをしていました。
── 加藤女流王座とは交流はありますか。
高浜 東京で私がよく勉強に行く道場に、加藤さんもよく来られているので、そこでお会いしています。いつも明るくて、熱心に勉強されていて負けず嫌いな印象があります。
(書き起こし:文記者/写真:夏芽)