中継に加藤桃子女流王座が来訪した。
「先手が苦しそうですね。△6七歩と指すのかな。直接たたく△6八歩もありそうですが、▲2九飛があるかなぁ」と話してくれた。
(モニターを見る加藤女流王座。本戦トーナメントの勝者を待ち受ける立場だ)
(しばらくして継ぎ盤に並べ考え始めた)
※この写真の撮影には、PENTAX K-30 を使用しております。
中継に加藤桃子女流王座が来訪した。
「先手が苦しそうですね。△6七歩と指すのかな。直接たたく△6八歩もありそうですが、▲2九飛があるかなぁ」と話してくれた。
(モニターを見る加藤女流王座。本戦トーナメントの勝者を待ち受ける立場だ)
(しばらくして継ぎ盤に並べ考え始めた)
※この写真の撮影には、PENTAX K-30 を使用しております。
図は▲5三銀成に△6五桂と跳ねた局面。桂は7三から跳ねたもので、飛車筋が通って7八の金に当たっている。また5七の地点を直撃点も見逃せない。中井女流六段のカウンターがヒットしたか。形勢は後手に振れたように見える局面だ。
(反撃の跳躍でチャンスをつかんだ中井女流六段)
※この写真の撮影には、PENTAX K-30 を使用しております。
(▲6一角に手を止める中井女流六段)
※この写真の撮影には、PENTAX K-30 を使用しております。
△6二銀に中澤女流1級が32分使って昼食休憩に入った。消費時間は▲中澤女流1級59分、△中井女流六段48分。対局は13時に再開される。
(後手の中井女流六段が△6二銀と引いた局面で昼食休憩。再開後、中澤女流1級の指し手に注目だ)
※この写真の撮影には、PENTAX K-30 を使用しております。
じっくり駒組みを進めていた両者だが、11時24分に中澤女流1級が7筋から動く。△7五同歩には▲同銀で▲6四歩を狙うのだろう。
対戦成績は中井女流六段の2戦2勝。初対戦は本棋戦の第1期二次予選。対局当時、中澤女流1級はアマチュアとして参戦して中井女流六段と戦った。
本局はどちらが制するのだろうか。
【第1期リコー杯女流王座戦二次予選 ▲中井-△中澤戦】
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/ricoh20110611.html
(▲7五歩と動いていった中澤女流1級。写真は開始前、駒を並べているところ)
※この写真の撮影には、PENTAX K-30 を使用しております。
(中澤女流1級の▲7六歩に一呼吸おいてから△3四歩を着手した中井女流六段)
※この写真の撮影には、PENTAX K-30 を使用しております。
(95手目の局面で△1九銀なら難しかった。玉は下段に落とせである)
感想戦は17時50分に終了。その後、伊藤女流初段のインタビューがありました。
―― 本局を振り返っていかがでしたか。
伊藤 形の予想がつかず、序盤は慎重に時間をつかいました。実戦は穴熊にされたので、切り合いは避け、厚みを築くように心がけて指しました。ただ、結果的にはうまくいっていなかったかもしれません。
―― ポイントはどのあたりでしたか。
伊藤 1筋を攻められたあたりです。感想戦では96手目△1七桂成に代えて△1九銀を検討しました。本譜は△1七桂成▲同玉に上に逃げられたのですが、△1九銀と打たれるとそれができません。検討した限りでは△1九銀で先手が少し悪そうでした。
―― 次戦に向けての抱負をお願いします。
伊藤 久しぶりに勝つことができました(それまで女流棋戦で3連敗中だった)。自分の力が出せるように頑張りたいと思います。