2015年7月 9日 (木)

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中継に加藤桃子女流王座が来訪した。
「先手が苦しそうですね。△6七歩と指すのかな。直接たたく△6八歩もありそうですが、▲2九飛があるかなぁ」と話してくれた。

Imgp3030 (モニターを見る加藤女流王座。本戦トーナメントの勝者を待ち受ける立場だ)

Imgp3034 (しばらくして継ぎ盤に並べ考え始めた)

※この写真の撮影には、PENTAX K-30 を使用しております。

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図は▲5三銀成に△6五桂と跳ねた局面。桂は7三から跳ねたもので、飛車筋が通って7八の金に当たっている。また5七の地点を直撃点も見逃せない。中井女流六段のカウンターがヒットしたか。形勢は後手に振れたように見える局面だ。

Imgp3019 (反撃の跳躍でチャンスをつかんだ中井女流六段)

※この写真の撮影には、PENTAX K-30 を使用しております。

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△6二銀に中澤女流1級が32分使って昼食休憩に入った。消費時間は▲中澤女流1級59分、△中井女流六段48分。対局は13時に再開される。

Imgp3005 (休憩中の香雲)

Imgp3004 (後手の中井女流六段が△6二銀と引いた局面で昼食休憩。再開後、中澤女流1級の指し手に注目だ)

※この写真の撮影には、PENTAX K-30 を使用しております。

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じっくり駒組みを進めていた両者だが、11時24分に中澤女流1級が7筋から動く。△7五同歩には▲同銀で▲6四歩を狙うのだろう。

対戦成績は中井女流六段の2戦2勝。初対戦は本棋戦の第1期二次予選。対局当時、中澤女流1級はアマチュアとして参戦して中井女流六段と戦った。
本局はどちらが制するのだろうか。
【第1期リコー杯女流王座戦二次予選 ▲中井-△中澤戦】
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/ricoh20110611.html

Imgp2987 (▲7五歩と動いていった中澤女流1級。写真は開始前、駒を並べているところ)

※この写真の撮影には、PENTAX K-30 を使用しております。

おはようございます。
第5期リコー杯女流王座戦(主催・株式会社リコー、特別協力・日本経済新聞社)本戦1回戦、中井広恵女流六段(フリー棋士)-中澤沙耶女流1級戦は7月9日(木)10時、東京・将棋会館「香雲」にて行われます。持ち時間は各3時間。先後は振り駒にて決定される。
本日はよろしくお願い致します。

Dsc_0002 (本局の対局室は香雲。9時20分頃、中澤女流1級はすでに対局室入りしていた)

2015年7月 6日 (月)

A163 (伊藤女流初段は自玉の上部を厚くすることを意識したという)

A164 (上田女流三段は穴熊の堅さを生かす形にできなかった)

A152 (95手目の局面で△1九銀なら難しかった。玉は下段に落とせである)

感想戦は17時50分に終了。その後、伊藤女流初段のインタビューがありました。

A186 (インタビューに答える伊藤女流初段)

―― 本局を振り返っていかがでしたか。

伊藤 形の予想がつかず、序盤は慎重に時間をつかいました。実戦は穴熊にされたので、切り合いは避け、厚みを築くように心がけて指しました。ただ、結果的にはうまくいっていなかったかもしれません。

―― ポイントはどのあたりでしたか。

伊藤 1筋を攻められたあたりです。感想戦では96手目△1七桂成に代えて△1九銀を検討しました。本譜は△1七桂成▲同玉に上に逃げられたのですが、△1九銀と打たれるとそれができません。検討した限りでは△1九銀で先手が少し悪そうでした。

―― 次戦に向けての抱負をお願いします。

伊藤 久しぶりに勝つことができました(それまで女流棋戦で3連敗中だった)。自分の力が出せるように頑張りたいと思います。