2015年6月26日 (金)

感想戦と談話

Img_8744感想戦は序盤、中盤、終盤でポイントを絞って行われた。

Img_8749序盤は作戦失敗で流れがおかしかった、と長沢女流四段。

Img_8754藤田女流初段は歯を食いしばって感想戦。本局に懸ける強い思いがあったのだろう。

Img_8756

Img_8760【長沢女流四段の感想戦終了後の談話】
――対局を振り返って、まず序盤はいかがでしたか。
「最初に端を突かれて(4手目)▲6六歩と止めるのでは流れがおかしいかなと思いました。飛車先交換(17手目)のタイミングもどうだったかなと。早すぎた感じがします。こちらは駒がバラバラで全体に立ち遅れている感じで、早い段階で動かれたら苦しくなりそうだなと思っていました」
――作戦失敗の序盤戦から立ち直ったのはどのあたりですか。
「△6四歩(42手目)▲同歩に△3五銀と仕掛けて来られたのですが、それがちょっと危険だったのかもしれません。そこからはこちらも戦える形になりました。△3五銀のところ△5五銀とされていたら、こちらは模様が取りづらく自信がありませんでした」
――形勢が良くなったと思ったのはどこでしょうか。
「中盤はずっと難しいと思っていて、桂得して竜を作って(77手目)ようやく自信が出てきました」
――終盤は差が縮まったと思われた局面もありましたが、終わってみると鮮やかに決まっていました。
「もう少しいい手順があったのかもしれませんが、こちらも△2七歩が入っているのであまり乱暴もできなかったです。特に飛車を渡すとすぐに詰めろがかかってしまうので、飛車だけは渡さないように寄せを組み立てました」
――リコー杯は初の本戦出場ですね。
「はい。本当にうれしいです。今日は自分にとって大きな一番なので、朝から気合いを入れて臨みました」
――本戦への意気込みをお願いします。
「皆さんとても強い方ばかりですから、目の前の一局を大事にして全力を尽くしたいと思います」

本局の中継はこれで終了いたします。
ご観戦誠にありがとうございました。