棋士を代表して女流棋士会長でもある矢内理絵子女流五段が挨拶。
【対局者挨拶】
加藤桃子女王。
「本日はこんなにたくさんの方にお越しいただきまして本当にありがとうございます。実は昨年里見さんと番勝負をしたときに負けてしまったのですが、静岡の皆さんに「また来てね」と言っていただき、とてもうれしかったのを覚えています。それが原動力となり、ここにいられることをうれしく思います。浮月楼さまも対局者としては2回目なのですが、順位戦最終局などで使わせていただいているということで、モチベーションがとても上がってきています。対局相手の西山さんは盤外ではとても穏やかでのほほんとされているのですが、盤上ではとても厳しくて鋭いです。お互いの棋風を表すと山と海、富士山と駿河湾ほど違うかなと思っております。明日は日本で一番深いと言われている駿河湾のように、深く読みを進めていきたいと思っております。明日もどうぞよろしくお願いいたします」
西山朋佳奨励会二段。
「本日はご多忙のなかお越しくださりありがとうございます。第1局は負けてしまったのですが、リコー杯女流王座戦五番勝負という大舞台で加藤さんと盤を挟むことで、以前より将棋に対する意識が高くなったのを感じております。明日は前局の反省を生かした将棋が指せればと思っております。がんばりますので、よろしくお願いいたします」