2014年7月25日 (金)

Ns48清水女流六段は銀を7五に配置して先手の大駒を押さえ込もうとしている。さらに△6五歩で△9九角成まで狙った。技をかける必要がある西山奨励会初段は図から▲5五歩と突いた。△5五同角なら▲5六銀と出られる。実戦は△5五同歩と取り返したところで西山奨励会初段が考えている。

A060 (清水女流六段)

Ns29戦型は先手中飛車。西山奨励会初段は金を左翼に配置するバランス型ではなく、中央に活用して玉を固める駒組みを選んだ。大駒がさばければ美濃の堅さが生きてくる。対して清水女流六段は7筋から動きを見せた。上図から△7五歩▲同歩△同飛▲7九飛△7二飛▲6五歩で下図。

Ns35▲6五歩は振り飛車がさばきを狙う基本的な筋。△6五同歩は▲2二角成△同玉▲7二飛成でそれまでとなる。それにしても西山奨励会初段は決断が早い。今期本戦1回戦は消費時間わずか19分で本田小百合女流三段を倒している。清水女流六段としては先手のさばきを押さえ込み、西山奨励会員が力を出せないような展開にしたい。

定刻の10時に対局開始。西山奨励会初段は振り飛車党、清水女流六段は居飛車党。初手から▲7六歩△8四歩▲5六歩△8五歩▲7七角と進んだ。先手の作戦は中飛車か、それとも向かい飛車か。

A070 (対局開始)

A084 (西山奨励会初段は初手に角道を開けた)

A078 (清水女流六段は2手目に飛車先を突く)

西山奨励会初段は9時45分には下座についていた。清水女流六段は9時52分に入室。すぐに駒箱が開けられた。

A016 (西山奨励会初段、清水女流六段の順に入室)

A064 (清水市代女流六段)

A056 (西山朋佳奨励会初段)

A030

A059 (対局室は銀沙の間)

2014年7月25日(金)は第4期リコー杯女流王座戦・本戦2回戦、清水市代女流六段-西山朋佳奨励会初段戦を中継する。対局場は東京・将棋会館の「銀沙」。対局開始は10時。持ち時間は各3時間。先後は振り駒で決定する。
両者は初手合い。清水は4回連続の本戦出場。第1期は五番勝負に進出した。西山は2回目の本戦出場。第2期は2回戦で敗れた。
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2014年7月24日 (木)

Imgp1056 伊藤奨励会1級 「リコー杯はベスト4が最高成績なので、準決勝に勝ち進みたいと思っています。しかし、次はどちらが勝ち上がってきても強敵。とにかく、いい将棋が指すという気持ちで挑みたいと思います」

本局に勝利した伊藤奨励会1級は、清水市代女流六段-西山朋佳奨励会初段戦の勝者と準決勝を戦う。

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※この記事の写真はリコー社製一眼レフカメラ、PENTAX K-30で撮影しています。