対局開始前(1)
(先手の石本さくらアマ)
(後手の香川愛生女流王将)
香川愛生女流王将ー石本さくらアマ戦
第4期リコー杯女流王座戦は本戦1回戦が進行中。7月14日(月)は香川愛生女流王将ー石本さくらアマ戦をお送りします。香川女流王将は初の本戦出場。また石本アマは前期に続いての本戦入りです。 対局は関西将棋会館にて10時開始予定。持ち時間は各3時間。先後は振り駒にて決定されます。なお勝者は2回戦で、加藤桃子女王と対戦します。
本局の棋譜・コメント入力担当は太郎記者、ブログは潤が担当します。 よろしくお願いいたします。
香川愛生女流王将 石本さくらアマ(写真は前期の対局写真)
本日の棋譜用紙
感想戦の様子
清水女流六段「終盤までずっと難解な勝負だと感じていました。4筋をどちらが有効に使えるかが非常に重要な将棋で、例えば先手から有効なタイミングで4筋に(▲4四桂や▲4四香などと)打たれると厳しいのですが、本譜はこちらが△4六歩(82手目)と4筋を有効にいかすことが出来ました」
(勝利した清水女流六段。終盤まで防御を固め、カウンター一閃で勝利を収めた)
※この記事の写真はリコー社製一眼レフカメラ、PENTAX K-30で撮影しています。
終局直後の様子
清水女流六段2回戦へ
松尾七段の見解(終盤戦)
後手、反撃に出る
先手、決断の局面
【図】は、▲1四歩に対して受けがない後手が△6七歩成とした局面。
事前に△3五歩▲4七銀右を入れて飛車の横利きが通るようにしているので、▲同銀とと金を取ると△1六飛と香を取ることが出来る狙いだ。しかし、後手もメリットばかりではない。△3五歩▲4七銀右の順を入れたことにより、先程までは手薄に感じた先手玉が手順に固まるデメリットがあった。判断が難しいところだが、結果的にはどちらが得をしているのだろうか?
この局面で先手が長考に入っている。
▲6七銀△1六飛は面白くないと見て、△6七歩成を手抜いて▲1三歩成と行く手を読んでいるのもかもしれない。
進行の一例は、▲1三歩成△7七と▲1二と△5五歩▲同銀△1六飛。この局面は▲4四桂と攻める手が見えるが、1二のと金取りになっているので、先手も相当に忙しい。
先手は後戻りが出来ない重大な決断を迫られている。