2014年6月18日 (水)

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会館の入り口をくぐり、奥の階段を上がると関西将棋会館道場があります。
朝から来場者が多く、平日でも多くの将棋愛好者が対局を楽しんでいます。
週末になると、大人たちに混じってプロを目指す子どもたちが腕を磨いています。
関西期待の若手棋士たちも多くがこの道場で育ちました。
タイトル戦のときには棋士による大盤解説会も行われています。

◆関西将棋会館道場◆
http://www.shogi.or.jp/kansai/club/club_new.html
営業時間: 10:00~20:30
定休日: なし(ただし元旦と「将棋の日」などのイベント開催日は除く)

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関西将棋会館道場では、毎週火・水・木曜日にアドバイザー棋士がいます。
指導対局を受けられる他、局面や戦法の相談を受けたりすることもできます。
本日のアドバイザー棋士は牧野光則四段です。
また、週末には九段棋士による指導対局もあります。

アドバイザー棋士と九段指導対局のスケジュールは以下の通り。

<アドバイザー棋士>
 7月
  19日  坪内利幸八段
  24日  村田智弘六段
  25日  畠山成幸七段
  26日  西川慶二七段

<九段指導対局>
 7月
  21日  淡路仁茂九段
  22日  有吉道夫九段
  29日  桐山清澄九段

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図は14時30分頃の局面。
昼食休憩を挟んで戦いが始まりました。
長谷川女流二段の新手▲5五歩(31手目)にどう対応するか注目が集まりましたが、貞升女流初段は△5五同歩と応じました。以下▲6五歩△5四銀▲6六銀△9四歩▲4七金と進んだ局面は振り飛車も十分の形。後手の攻めと先手の受け、真正面のぶつかりあいが見られそうです。
居飛車はいかに後手の大駒を押さえ込めるか。振り飛車は美濃囲いの堅陣を生かしていかに反発するかがポイントになります。棋士室では「居飛車が苦労しそうな展開」との声も聞かれます。

<消費時間>
▲長谷川 1時間39分
△貞升  2時間2分

11_2 (貞升女流初段)

レストラン「イレブン」の反対側、入り口向かって右手にあるのが販売部です。
ここでは棋書の他、盤・駒や扇子、アクセサリーなどの将棋グッズが販売されています。

販売員のAさん
「新刊の定跡書はいつもよく売れますが、いまでしたら今泉健司アマの『最強アマ直伝! 勝てる将棋、勝てる戦法』(マイナビ刊)が売れ筋ですね。アマチュアの方にも『わかりやすい』と評判です。現在は品切れですが重版中で、近々入荷予定です。他には詰将棋の作品集もよく売れていますね」

◆販売部◆
営業時間: 12:00~17:00
定休日: 毎週火曜日、木曜日

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10_4 (日本将棋連盟会長の谷川浩司九段は関西本部所属。販売部には直筆の色紙や扇子が置かれている)

10_3_2 (関西女流棋士扇子「雪月花」。在庫は残りわずかとなっている。室谷由紀女流初段が関東本部に移籍したので、貴重な一品である)

10_5 (新刊の定跡書。棋士の直筆サイン入りのものが売られている。関西将棋会館・販売部ならではのラインナップだ)

ほぼ全ての関西での対局が行われている関西将棋会館。
中継でもすっかりおなじみの場所ですが、ここで改めて紹介します。

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9_2 (関西将棋会館は5つの階で構成されている。対局室があるのは5階)

まず紹介するのは入り口のある1階です。
入り口の手前、左手に見えるのがレストラン「イレブン」です。
昭和の雰囲気を感じさせる本格派の洋食レストランで、棋士や将棋関係者の御用達のお店です。
マスターに伺ったところ、ハンバーグやシチューが人気メニューとのこと。
中でもじっくり煮込まれた「タンシチュー」はまろやなかながら深いコクと味わいのある逸品です。

◆レストラン「イレブン」◆
営業時間: 11:30~15:00(14:30 L.O.)、17:00~21:00(20:30 L.O.)
定休日: 毎週木曜日

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9_5 (お昼時はサービスランチが人気。今日は「豚ロース肉しょうが焼き」と「海老フライ&クリームコロッケ盛り合わせ」)

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13時、対局が再開されました。
再開後の一手は△5五同歩でした。

7_2 (再開直後、盤をにらむ両者。読みに集中している様子が見てとれる。貞升女流初段は再開後もさらに5分ほど考え、△5五同歩と応じた)

8_1 (対局室となっている御上段の間。普段の対局だけでなく、タイトル戦の舞台にもなっている。第3期リコー杯女流王座戦では第4局が御上段の間で行われた。里見香奈女流王座がタイトルを奪取した一局だ)

8_2 (床の間には歴代永世名人の掛け軸が飾られている)

8_3 (本局で使用されているのは児玉龍兒師作、源兵衛清安書の盛上駒)

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長谷川女流二段は「突きにくいか」と言われていた▲5六歩(上図)を堂々と突きました。
△6四歩~△6五歩の早仕掛けを「やってこい」といっています。

▲5六歩以下、△6四歩▲4六歩△6五歩と進んで下図。
長谷川女流二段が用意していたのは▲5五歩の新手でした。
手筋としてはある手ですが、この局面では前例はありません。
伝統ある定跡に、新たな一手が刻まれました。
この手の成否が中盤戦の焦点になりそうです。

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▲5五歩の局面で貞升女流初段が考慮中にそのまま昼食休憩となりました。
対局は13時に再開されます。
昼食の注文は両者ともになしでした。

<消費時間>
▲長谷川 1時間2分
△貞升  1時間7分

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駆け引きの末、戦型はよくある四間飛車対居飛車急戦に落ち着きました。
アマチュアのファンにもなじみのある形です。
図が序盤のポイントとなる局面。
居飛車には大きく分けて(1)△7三銀~△8四銀の棒銀、(2)△6四銀~△7五歩の5三銀左急戦、(3)△6四歩~△6五歩の早仕掛けの3つの攻め方があります。後手陣は(1)~(3)のどれでも選べる形をしていて、先手の指し手に合わせて居飛車が有利になる形を選ぼうとしています。
振り飛車は▲9八香と上がっているのが注意すべき点で、香を上がった一手がマイナスにならないように形を選ぶ必要があります。(3)の早仕掛けの変化には▲9八香が損になってしまう変化があるため、棋士室では▲5六歩は選びにくいのでは、と言われています。

5_3 (棋士室を訪れている長沼洋七段。本戦入りをかけた一番ということで、本局の進行を注目している)

5_2 (長谷川女流二段)