感想戦
終局直後
里見女流四冠が勝利

▲里見-△伊藤戦は里見女流四冠が勝ち、2期連続で本戦決勝に進出しました。
終局時刻は18時8分。消費時間は▲里見2時間57分、△伊藤2時間58分(持ち時間、各3時間)。
先手よし
角取りと竜取りが残っている局面ですが、▲8六桂△同歩▲6七角が巧妙な手順。以下△8五桂▲6四竜と、角取りを解除しながら金を取ることができました。ついに先手が逆転したとの評判です。

王手竜取り
▲5八飛成△同竜▲7六角の王手竜取りがかかりました。△8五角は▲8六桂で寄せられるので、後手は△8五歩と突いて竜を取らせるしかありません。
しかし、後手玉がすぐに寄るわけではないので、先手が明快に勝ちというわけではありません。まだまだ激戦が続きそうです。
逆転か?
ノータイムで指された▲6二歩。狙いは▲6一歩成△8二玉▲5八飛成△同竜▲7一角です。途中、▲5八飛成が絶品の一手。棋士室では「逆転したかも」と言われています。
里見の勝負手
大詰め
△6三同金は▲5二飛の王手馬取りがありますが、後手は銀をもう一枚手に入れることが確実になりました。後手としては、うまく先手にプレッシャーをかけて寄せ合い勝ちを読み切りたいところです。
踏み込む伊藤
図は▲4八金上と金を逃げた局面。里見女流四冠は5三金を取らずに我慢し、馬の利きから金を逃がしました。そこで伊藤1級は△5二金。

棋士室では意外と言われました。△5八歩成から飛車を押さえ込むほうが自然で、▲6一銀の受け方がわからないからです。実戦は▲6一銀△6七馬と進んでいます。
▲6一銀を打たせ、局面を急な流れにするのが伊藤1級の狙いでした。△6七馬は攻め合いを志向した手で、▲5二飛成△同飛▲同銀不成△5八歩成で勝とうとしています。一直線の攻め合いになれば銀冠の違い(端歩が入っている後手の方が堅い)が生きると判断したのでしょう。
手厚く受けることができる局面で、この踏み込み。伊藤1級はかなりの成算があって臨んでいると思われます。













