2013年7月 5日 (金)
上田女流三段 2回戦へ
執念
17時50分ごろの局面。
手数は150手を超えました。
先手玉に成駒でじりじりと迫っています。
17時ごろの局面
残り時間は▲山口33分、△上田7分。
後手勝勢と見られています。
冷静な自陣竜
16時ごろの局面。
上田女流三段は、落ち着いて△8二竜と自陣に竜を引きました。
竜を二段目に利かせることで、▲2三歩成には△同金と取ることができるようになっています。
「そうなんだよ、最近は冷静さも兼ね備えているんだよなぁ」と植山七段。
ここも我慢
東京・将棋会館
意表の▲4八同角
△4八歩と焦点の歩に、「何で取るか悩ましい」と植山七段。
「▲同角は△4七香があるから、普通は飛車で取るかなぁ」と話していたところに▲同角と取りました。
「▲同角△4七香は▲同銀△4九竜に▲5九飛(変化図)とぶつけるのか!」と植山七段。
飛車交換になれば、後手は一段目に飛車を打ち込まれると金を渡しにくくなります。
勝負手
先手は▲8七歩と取れるところに歩を突き出しました。
△同飛成には▲3五金△同歩に▲9八角(変化図)が用意の切り返し。
「勝負手だねぇ。でも取る手から考えたいけどなぁ。引く手もあるのかなぁ」と植山七段。
独特の金上がり
△5五歩に対して先手が▲3六金と上がりました。
思わず植山七段が声をあげます。
ここで△5四銀と歩を取る手には▲2五金△3三角▲3四金(変化図)と角を追う狙いがあります。
「後手は左辺で駒得といった戦果をあげられなかったので、ちょっと焦っているかもしれませんね」と植山七段。
(朝の上田女流三段)
※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しました。