2013年6月18日 (火)

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図は石本アマが▲3三角成と桂馬を取った局面。

ここで△2六歩▲同銀△3五角▲同銀△5七飛成と進めばいいのですが、△2六歩には▲3八銀と引くのが好手になります。以下同様に△3五角▲同銀△5七飛成は▲2六飛と歩を払うことができます。

そこで、中村女流初段は△3五角と単に角を切りました。以下▲同歩△5七飛成と進んで双方に馬ができ、決戦に突入です。

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(再開直前、考える石本さくらアマ)

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石本アマはガツンと金をぶつけていきました。△4六同銀▲同飛に△4五金と打って飛車成りを受けるのは▲3三角成△同飛▲4五飛があります。

しかし棋士室では、4筋を受けずに△2五歩が指摘されています。止まっている角道を開けて戦えば、玉形に優る後手は全軍躍動となります。

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(昼食休憩時の盤面。48手目△4五銀まで)

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(棋士室に誰かが持ってきた古い『将棋世界』。1986年3月号)

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(誌上企画で、阿部隆・現八段と羽生善治・現三冠が対局)

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(関西将棋会館で行われ、当時の研修会員が見学している。矢倉規広・現六段と久保利明・現九段の姿がある)

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(懐かしそうに目を通す脇謙二八段。順位戦の表を見ながら「ここまでは7勝1敗やったのになぁ、終わってみれば……」)

おはようございます。本日は中村桃子女流初段-石本さくらアマ戦を関西将棋会館からお送りします。一次予選で相川春香女流3級と甲斐智美女流王位(当時女流四段)を破った石本アマの戦いぶりが注目されます。

本局は棋譜・コメントを太郎記者、ブログを翔が担当いたします。よろしくお願いいたします。

2013年6月14日 (金)