（記録係の岡井良樹３級が駒を振る）

（本田女流二段の振り歩先で歩が４枚。本田女流二段の先手と決まった）

（本田女流二段の人さし指が小刻みに動く。構想を練っているのかもしれない）

（中村女流二段はひざに手を置いて、じっと対局開始を待つ）

（牛蒡）

（９時45分、中村女流二段が下座に着いていた）

（９時49分、本田女流二段が入室）

（対局室は東京・将棋会館４階の銀沙の間）

（本田小百合女流二段）

（中村真梨花女流二段）

（牛蒡）

対戦成績は本田３勝、中村４勝。
大きな勝負としては2009年９月24日の倉敷藤花戦・挑戦者決定戦があります。

戦型は７局とも本田女流二段の居飛車、中村女流二段の四間飛車。基本的には角道を止めた四間飛車ですが、角交換四間飛車も１局あります。本田女流二段は持久戦志向の将棋が多いようです。

（牛蒡）

本田女流二段は一次予選から勝ち上がってきました。
中村女流二段は前期ベスト４のため、予選はシードされています。

本戦２回戦▲中村女流二段－△島井咲緒里女流二段
本戦１回戦▲中村女流二段－△石橋幸緒女流四段

本戦２回戦▲本田女流二段－△上田初美女王
本戦１回戦▲伊藤沙恵奨励会１級－△本田女流二段
二次予選▲矢内理絵子女流四段－△本田女流二段
一次予選▲ 山田久美女流三段－△本田女流二段

（牛蒡）

第２期リコー杯女流王座戦は里見香奈女流四冠が決勝（挑戦者決定戦）に進出しました。
2012年８月27日（月）は準決勝のもう一局、本田小百合女流二段－中村真梨花女流二段戦を中継します。

棋譜・コメント入力は吟、ブログは牛蒡が担当します。
よろしくお願いします。

（牛蒡）

　
本局に勝利して挑戦者決定戦進出を決めた里見女流四冠。

　
敗れた清水女流六段。




検討されていた盤面。

　


本局の棋譜。


棋譜２枚目。

本局の中継はこれにて終了致します。
ありがとうございました。

（淡）

▲清水－△里見戦は150手で里見女流四冠の勝ちとなりました。最後は両者１分将棋。
次戦は挑戦者決定戦で、中村真梨花女流二段と本田小百合女流二段の勝者と対戦します。

（淡）

清水女流六段は８筋の歩を突いていき、８五に大きな拠点を作りました。142手目、先手は金損に近い駒割りですが、玉頭の厚みを生かして、▲８四香や▲９五歩が有力とみられています。

（淡）

清水女流六段は馬を作って引きつけました。先手も堅くなりましたが、その間に里見女流四冠は飛車角をさばき、駒に勢いがあります。

【棋譜コメントより】
斎藤慎太郎四段
「居飛車は３四の金がひどい駒になってしまっています。先手は香得なのですが、振り飛車がさばけていてそれでは追いつかない将棋になっています」

（淡）

17時10分頃の局面。先手の金は３四と６七と玉からは遠く離れており、後手の連結の良い金銀と比べると薄いです。
先手は後手に飛車角をさばかれてしまうと、途端に負けとなってしまう神経の使う局面です。

（淡）