馬を引きつける先手と大駒がさばけた後手 清水女流六段は馬を作って引きつけました。先手も堅くなりましたが、その間に里見女流四冠は飛車角をさばき、駒に勢いがあります。【棋譜コメントより】斎藤慎太郎四段「居飛車は3四の金がひどい駒になってしまっています。先手は香得なのですが、振り飛車がさばけていてそれでは追いつかない将棋になっています」(淡)
清水女流六段、陣形を乱される 17時10分頃の局面。先手の金は3四と6七と玉からは遠く離れており、後手の連結の良い金銀と比べると薄いです。先手は後手に飛車角をさばかれてしまうと、途端に負けとなってしまう神経の使う局面です。(淡)
後手桂得に成功 里見女流四冠は3筋を突き捨てた後、飛車先を突いていきました。清水女流六段は80手目の局面から▲2四歩△同飛▲2五歩△2二飛▲2六飛と1歩を渡して2筋を受けましたが、里見女流四冠は入手した歩を使って、△4五歩▲同桂△4四歩から桂得しました。76手目の辺りは清水女流六段が良さそうでしたが、93手目は後手が桂得して持ち直しているようです。(淡)
関西将棋会館4階 エレベーターで4階に上がると、まず見えるのが大山康晴十五世名人の肖像画。大山十五世名人は亡くなるまで現役でA級に在籍し、生涯通算成績は1433勝781敗(勝率0.617)。 入口近くの大きな部屋が多目的ホール。本日は将棋四百年記念・名人教室で使用されています。 関係者以外立ち入り禁止の表示の奥まで進むと、「錦旗の間」、「水無瀬の間」(本局の対局場所)があります。(淡)
里見女流四冠、打開する 里見女流四冠は12分の考慮で△3五歩▲同歩と3筋の歩を突き捨てました。持ち時間は両者1時間を切っています(残り時間は▲清水59分、△里見42分)。【棋譜コメントより】「△5四歩と突かれたときの対応は棋風が出ますね。▲2六飛か▲5九飛や▲6五歩ですね」(山崎隆之七段)「僕は▲5九飛ですね」(菅井竜也五段)「なるほどー。▲2六飛には△2五歩で勝負ということなんでしょうね」(山崎七段)(淡)
本戦トーナメントシード選手 関西将棋会館1階には、リコー杯女流王座戦のポスターがあります。初代覇者は加藤桃子女流王座。清水女流六段は、1期では加藤女流王座と決勝五番勝負でフルセットまで争いました。ポスターの真ん中には大きく加藤桃子女流王座の姿。トーナメントシード選手は里見香奈女流四冠、上田初美女王、甲斐智美女流四段、清水市代女流六段、中村真梨花女流二段、伊藤沙恵奨励会1級。シードにはタイトルホルダーや前回ベスト4のメンバーが優先されています。(淡)