勝った里見女流四冠はベスト４へ進出。清水市代女流六段と対戦する。

敗れた西山奨励会２級。

（虹）

▲７七桂に西山奨励会２級が投了を告げた。▲７七桂が△５八飛成の筋を受けつつ、▲８五桂までの詰めろとなってぴったりの活用。△９五歩と香を取っても▲９四歩△同玉▲８三銀打以下やはり詰む。
終局時刻は16時40分。消費時間は▲里見２時間26分、△西山２時間33分。勝った里見女流四冠はベスト４進出。清水女流六段と決勝進出を懸けて戦う。

（若葉）

図は15時45分頃の局面。▲８四銀は銀をタダで渡す寄せだ。（１）△８四同銀▲８二金△９三玉▲９五歩が詰めろとなる。また、（２）△７四銀と桂のほうを取るのは▲７三角が詰めろ飛車取りで、△同桂には▲９三銀打△８一玉▲８二金で詰む。

（西山奨励会２級、ピンチか）

（虹）

図は15時頃の局面。先手は６五の銀を飛車で取り、次の▲７四桂打から一気に攻め切る順を選んだ。３二の金をいつでも取ることができる点から、成功しているのではないかと見られている。

（激しい手順を選んだ里見女流四冠）

（虹）

図は14時20分頃の局面。後手は使えていない駒が多いため、形勢は先手持ちとの声が多い。△５六歩は振り飛車らしく大駒の捌きを狙った反撃の一着だが、少し無理気味ではないかというのが棋士室での見解だ。ここで里見女流四冠は少考に入っている。

（瞑想しつつ対局開始の定刻を待つ西山奨励会２級）

（虹）

昨日23日(月)に清水市代女流六段がベスト４一番乗りを決めている。本局の勝者と対戦する。

両者の女流棋戦での対戦は初となる。ただし両者は奨励会員同士であるため、持ち時間１時間のルールでなら対局があったようだ。本局はその３倍の３時間。これがどのように作用するだろうか。

（虹）

図は対局再開後すぐの局面。１手前の△１一歩は「鍛えの入った粘りある一手」、対する図の▲２四歩は「センスを感じさせる軽手」と形容された。現局面は「先手を持って指してみたいが形勢自体はまだまだこれから」との声が多い。

（里見女流四冠は積極的に攻めを狙う）

（虹）

（昼食休憩時の盤面）

（昼食休憩時の御下段の間）

（上座から見た景色）

（虹）

この局面で里見女流四冠が３分考えて昼食休憩に入った。ここまでの消費時間は▲里見56分、△西山47分。対局は13時に再開する。昼食の注文は両者なし。

（虹）

図は11時過ぎの局面。開始から両者の指し手のペースは早く、図の△２四角まで進んだ。先手は３筋に狙いを定めている。後手はしばらく受けに回り、振り飛車らしく反撃のチャンスを待つ。

（朝の西山奨励会２級）

（虹）