しっかりと時間を使ってゴツンと△４五銀。中澤アマは積極的だ。先手は７筋が壁、後手は居玉。どちらも危うい玉形だが、それはお互い様である。

盤上と同様に姿勢も前へ。

（吟）

右が先手の貞升女流１級。

富月作錦旗書の盛上げ駒が使用されている。

脇息の上には貞升女流１級のハンカチが置かれていた。

（吟）

６月、アジサイの季節だ。

ゆっくりと歩く。

「じゃあね」と歩き去る。

（吟）

再開後、飛車を２八へ引く貞升女流１級。

駒音高く△４五銀とぶつける中澤アマ。

両者とも背中がま～るくなってきた。

盤面に没頭している両対局者。

（吟）

△３三桂と跳ねた局面で12時10分となり昼食休憩。昼食休憩までの消費時間は▲貞升女流１級１時間24分、△中澤アマ46分。対局再開は13時。

（吟）

船戸陽子女流二段（ＬＰＳＡ所属）・早水千紗女流二段を破り、
二次予選進出を決めた。写真は５月19日（土）「けんぽプラザ」
での一次予選の中澤アマ。

【一次予選　▲早水女流二段－△中澤アマ】
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/2/joryu_ouza201205190901.html



貞升女流１級は一次予選で長沢千和子女流四段を破り二次予選へ。

【一次予選　▲長沢女流四段－△貞升女流１級】
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/2/joryu_ouza201205192501.html

左が一次予選が行われた「けんぽプラザ」。右が東京・将棋会館。

４月１日（日）「津田ホール」で行われた東日本大会。北島忠雄六段より表彰状を受け取る中澤アマ。

（吟）

本日の立会人は堀口弘治七段。貞升女流１級の師匠である。

▲５七銀が着手されると思わず身を乗り出す。




図の▲５七銀が着手されると「これは中澤さんがポイントを稼ぎましたね。△２五歩で後手が歩得です。▲２四歩と取り込み（△２七歩▲同飛△２六歩▲２八飛△７七角成▲同金△２七銀▲３九銀）でも先手が悪くないと思ったんだけどなぁ」（堀口七段）。

（吟）

▲２五歩の継ぎ歩に対し△４四角と中澤アマが応じた局面。▲２四歩と取り込めば
△２七歩▲同飛△２六歩と連打して▲２八飛に△７七角成▲同金△２七銀と飛車を
捕まえることが出来る。ただし飛車を取っても、後手が優勢という訳ではない。ただ
▲２四歩と取り込めば、激しい展開にはなりそうだ。

貞升女流１級は踏み込むのか自重するのか。

（吟）

振り駒を行う記録係の熊谷俊紀３級（15歳・所司和晴七段門下）。振り駒の結果、歩が３枚で貞升女流１級の先手に決まる。

開始を待つ間、棋譜用紙に視線を飛ばす貞升女流１級。

（吟）

中澤アマはアマチュアで唯一、二次予選進出。本局を皮切りに本戦10枠を目指す戦い。

里見香奈女流四冠・上田初美女王・清水市代女流六段・甲斐智美女流四段・中村真梨花女流二段・伊藤沙恵奨励会員は本戦シード。

（吟）