対局開始 先手は石田流の作戦
甲斐女流王位の「振り歩先」で行われた振り駒の結果は「歩」が4枚で甲斐女流王位の先手に決まりました。先手は3手目に▲7五歩と伸ばし、石田流の作戦を見せています。
(八雲)
トーナメント表
本戦トーナメントは16人で争われます。
(八雲)
甲斐女流王位-中井女流六段戦は本日10時開始
加藤桃子2級インタビュー
―― 一局を振り返っていただきます。よくなったと感じたのはどのあたりでしょうか。
加藤 ▲5七銀(55手目)に△2八馬(56手目)でよくなったと感じました。△5六桂(82手目)が詰めろで手応えがありました。
―― 対局を終えての感想はいかがでしょうか。
加藤 二次予選よりも伸び伸びと指せていますし、時間の使い方も慣れてきたように感じています。
―― 次の相手は岩根忍女流二段です。
加藤 おそらく対抗形(居飛車対振り飛車)になると思うので、しっかり勉強して臨みたいです。自分らしさを出せるように次も頑張っていきたいです。
※先手玉には△7七香からの詰めろがかかっている。受け方も難しい。後手勝勢。
(聞き手・吟 写真・文)
感想戦
終局直後
加藤奨励会2級 ベスト8進出
この局面で千葉が投了。図以下は▲7七同玉△8七金まで。加藤奨励会2級がベスト8進出を決めた。
(吟)
先手、窮地に立たされる
図は15時40分頃の局面。ここで千葉女流四段が苦悶の長考に沈んでいる。それもそのはず、先手玉には△7七香からの詰めろがかかっている。(1)▲同玉は△8七飛▲7八玉△8九飛成まで、(2)▲同金は△6八飛▲7九玉△8八銀▲同銀△同香成まで、(3)▲同桂は△8九銀▲6九玉△7九飛▲5八玉△4九飛成以下の詰みだ。図で▲3二角や▲3二金と追っていっても後手玉は詰まない。8二の飛車が守り駒としてよく働いている。したがって先手は現状の詰めろを受けるしかない。しかし、ただ受けただけでは一手一手の寄せになってしまいそうだ。持駒の角を使ってなんとか攻防手を探したいところだが、うまい手はなかなか見えてこない。
(文)