2015年6月の記事
タブレット中継
本局はタブレット端末を利用した自動棋譜更新システムを使用して中継しております。消費時間が一手ごとに更新されるため、臨場感のある中継をお楽しみ頂けます。
なお、使用しているタブレットは富士通製「ARROWS Tab F-03G」で、最高クラスの高精細画面と、わずか400g弱の軽さが特徴です。長時間の将棋中継に耐えうる頑丈さと電池持ちの良さを兼ね備えた信頼できる確かな逸品となっています。
勝負の角打ち
時刻は15時を回り、51手目▲6一角まで進みました。この角打ちは、角換わり腰掛け銀同型の定跡では、部分的によく指されいる手です。
参考図は9筋の突き合いを入れて、飛車が2八にいる形ですが、この局面だと第4期(1991年)竜王戦七番勝負第1局▲谷川浩司竜王-△森下卓六段戦や、第5期(1992年)竜王戦七番勝負第5局▲谷川浩司竜王-△羽生善治王座戦(いずれも肩書は当時)などの前例があります。
▲谷川-△森下戦は参考図以下△3五歩▲3四角成△4三銀▲2五馬△5四角▲6七金右△3三桂▲5八馬と進んで、結果は持将棋でした。また▲谷川-△羽生戦は参考図で△4三角と合わせており、▲同角成△同銀▲7四歩△同金▲4五桂△6五歩▲3四歩と進みました(結果は後手勝ち)。
9筋の端歩や飛車の位置の違いはありますが、この後の進行のひとつとして考えられる手順です。
長考合戦
1階販売コーナー
千田五段、仕掛ける
昼食休憩時の御上段の間
両対局者の昼食
昼食休憩
12時10分になりました。図の36手目△7三桂の局面で、千田五段の考慮時間が52分を記録して昼食休憩です。ここまでの消費時間は▲千田五段1時間0分、△斎藤六段50分。昼食の注文は、斎藤六段が珍豚美人(ちんとんしゃん)、千田五段が牛肉てりやき、いずれもサービスランチ(ライス・みそ汁・サラダ付)です。
対局は13時に再開します。
5組優勝者vs6組優勝者
竜王戦の決勝トーナメントは、5組優勝者と6組優勝者による開幕戦が恒例となっています。そこで第1期からの戦歴を一覧にしてみました。
結果は5組優勝者が13勝、6組優勝者が14勝とほぼ拮抗しています。しかし上位陣の壁が厚く、挑戦者決定戦まで勝ち進んだのは第7期(1994年)の行方尚史四段(現八段)のみ。今期の勝者はどこまでの活躍を見せるでしょうか。