カテゴリ「第20期竜王戦七番勝負第2局」の記事 Feed

2007年11月 1日 (木)

対局翌日、棋譜が伊勢神宮に奉納されます。

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まずは関係者一同で記念撮影が行われました。

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立会人の谷川九段が棋譜を持ち、先頭に立ちます。

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手水を使い、清めます。

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 装束を着用した神職に棋譜が奉納され、「伊勢神宮奉納 第20期竜王戦七番勝負第2局」が終了いたしました。

 引き続いて第3局は11月13・14日に北海道札幌市の「札幌後楽園ホテル」にて行われます。立会人は島朗八段と中座真七段が務めます。

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渡辺竜王
「せっかく難しい、見応えのある将棋だったのに最後のポカが残念、心残りです」
佐藤二冠
「途中からは苦しく、119手目▲2二竜で負けを覚悟しました。最後はツキがありました」
谷川九段
「見所の多い対局でした。双方一分将棋、手数も140を超え、不動駒も3枚、奉納将棋にふさわしい大熱戦だったと思います」
杉本七段
「大熱戦だと思います。途中挑戦者有利の局面もありましたが、竜王の反撃が強烈で勝ちになっていました。125手目の▲5二馬が実戦的には危険で、▲7七銀打なら安全勝ちだったでしょう」
竹内三段
「前例がない将棋でしたので1日目から注目してみていました。最初は佐藤先生が勝っているのかと思いましたが、途中で渡辺先生が逆転したようですね。最後は驚きました」

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明日、伊勢神宮内に奉納される棋譜です。

右の署名は対局者、立会人の直筆です。棋譜は記録係直筆の原本です。

2通あり、1通は伊勢神宮内に奉納され、もう1通は東京の将棋会館に保管されます。

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感想戦が始まりました。

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佐藤二冠は自身の勝利が信じられないのか、不思議そうな顔をしています。

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「急に良くなってびっくりしたんですが……」

勝ちの局面から、急転直下の逆転劇に納得いかないのでしょうか。竜王の表情も冴えません。

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控室は「逆転か?」の声が上がりました。▲同玉△6九馬が典型的な「金なし将棋に受け手なし」の局面のようです。

▲6九金が「ポカではないか?」と言われています。 考慮中に竜王の残り時間も2分となりました。

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 詰めろを受けた手を見て佐藤二冠が考慮中、残り3分の声が告げられました。控室の検討ではきわどいながら先手残しているかと見られています。

図から△7三飛と受けに回りましたが、△8六桂▲同歩△6八歩(詰めろ)という順はどうだったかとも検討されました。

△7三飛に対しての考慮中に「残り10分です」と声がかかりました。

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図は18時半の局面。佐藤棋聖が寄せに出ました。

「これで寄ったら佐藤さんの名局ですねぇ」という声が上がっています。

図以下▲8六同銀△同馬▲5二馬△5九馬まで進み、佐藤二冠は残り8分、渡辺竜王は10分以上残っています。

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現局面の不動駒は1一香、1七歩、1九香、8一桂の残り四枚(9九の香は打ったもの)です。

「棋譜を奉納するから不動駒がないとめでたいですね」

「四枚なら優秀でしょう」

「ししまい?」

「いや、おしまい」

「そっちのほうがうまいですねぇ」

(零)